大看板いろいろ記録レポート

座談会  元町情報紙編集長大集合(前編)


財政事情から最近は職員のてづくりで

近隣とのコミュニケーションを考えて



「あーばんとーく」   見市政俊 (神戸市都市整備公社こうべまちづくりセンター)
「瓦版・海岸通之風」   香西真紀 (神明倉庫 シニアライフデザイン本部)
「南京町通信」   平山裕世 (南京町商店街振興組合事務局)
「CHE NOVITA」   北村ミツ (アルチザンハウス)
「アイレター」   木村由己子 (特定非営利活動法人あいあいネット神戸)
「栄町ニュース」   河西重雄 (栄町通周辺まちづくり懇談会副代表)
「みなと元町タウンニュース」「こうべ・もとまち」 岩田照彦 (みなと元町タウン協議会・元町商店街連合会)
司 会   美濃直子 (まちづくりワークショップ)


■定期的な発行に努力
司会 自己紹介と発刊紙の概要を。

平山
平山さん
平山さん
“南京町通信”で創刊は1986(昭和61)年10月です。翌年1月から春節祭がはじまりました。振興組合の活動を組合員のみなさんにお知らせする、参加意識をあおることを目的に創刊されました。編集長は代々事務局の者が務めています。ほかに担当という形で理事が2名ついています。基本的には月1回発行ですが、よくずれこみまして2カ月に1回、半年とまることもございます。定期的な発刊には努力しております。配布先は組合員と周辺の関係団体、神戸市、中央区、春節祭に協賛されている業者さんなどです。

見市
見市さん
見市さん
まちづくりセンターです。月刊紙“あーばんとーく”を発行しています。こうべまちづくりセンターは、まちづくりを進める神戸市関連の外郭団体になるんですが、住民主体のまちづくりを支援するため平成5年にできた組織です。まちづくり相談、まちづくり支援、まちづくりの人材育成、まちづくりに関する調査研究、それとまちづくり情報の収集と提供等を行っており、その一環で“あーばんとーく”を作っています。平成6年3月の創刊号で当初は年に4回、専門家の方に編集をお願いしていました。その後、月1回の発行で職員の手作りでやっています。HPと連動させて編集し、印刷だけ外注です。

司会 原稿は何人で?。

見市 通常、A4サイズで4面ですが、平成15年2月号の場合、1面は神戸市のまちづくり関連部局の輪番です。2面のコンパクトタウンは企画調整局、灘区役所の職員に書いてもらってます。3面は海外研修に行った職員に書いてもらいました。

司会 編集の仕事は。

見市 各方面から原稿やデータをもらって一人でやってますが、校正は複数です。部数が3千部、配布先はまちづくり協議会、区役所、他都市のまちづくりセンター等です。

香西 瓦版海岸通之風を発刊しています。乙仲通にありまして、通関や倉庫業をやってましたが、震災でれんが倉庫が倒壊しましたので、そこに高齢者向けの住宅を計画しています。その内容を広く知っていただくためと、去年の7月から空いた事務所スペースをギャラリーとホールに開放しています。地域コミュニケーションと文化交流の場に使っていただきたいので、媒体のひとつとして発行した機関紙です。昨年の7月1日創刊で、年に4回の発行です。配布先は高齢者向け住宅のための組織に加入いただいている会員さんと、ギャラリーに来られた方に持ち帰っていただいてます。発行部数は9千部で、担当は2名です。

■問題提起できるような紙面に。
北村
北村さん
北村さん
店からの情報発信ということで、当初は季刊紙をめざしたんですが、人数が限られてるので現在は年2回の発行です。ふだん接している方により多くの情報を提供したいいう思いで、メンテナンスも含めて残してじっくり読んでいただきたい。文章はわたしが書きまして、挿絵とまとめる担当がもう一人います。700部の発行です。お客さん中心のもので、地方の方にはお送りしています。

岩田 月刊でみなと元町タウンニュースとこうべもとまちの2紙を発行してます。タウンニュースは平成3年3月の創刊で、協議会ができると同時に発行されてるのは、情報伝達について認識の高い人達が当初からやっておられたのだなと感心しています。タウンニュースの編集はわたしひとりです。こうべもとまちは、商店街を対象にしたもので、編集室の原稿を書いていただいたり、ニュースの原稿を送ってもらったりする各振興組合の編集員5人がいます。タウンニュースは会員さんと関係先、こうべもとまちは商店街が配布先です。タウンニュースが2300部、こうべもとまちは600部です。

木村
木村さん
木村さん
NPOとして参加させていただきました。アイレターの創刊は昨年の7月10日です。編集は女性が一人、原稿はうちのメンバーが送ってくれたものを紙面にいれております。NPOとしての情報紙が必要だし会員にも報告がいるということで作り始めたんですけど、現在は、活動報告書になってしまっているんで、これからは問題提起ができるような紙面にしたいと思っています。画像処理は、あいあいネット神戸のホームページをつくってくれている筋ジストロフィーの男性と、その間をつないでくれてる男性の合計3人、文章を書く人が3・4人います。発行部数は500でボランタリープラザで印刷機にかけてます。写真が多いとどうしても文字が薄くなって見にくいのですが、でもわたしたちのレベルでは十分だと思いながらやってます。配布先は会員に郵送、会議の時の手渡しと商店街の理事さんです。あとは縁のできた方にそのつどお渡ししています。年に4回発行したかったんですけど、いまの調子でいけば年に3回が精一杯かなと思ってます。


河西
河西さん
河西さん

栄町通は、お隣についてもよく知らない、という状況で、いろんな課題をかかえてるんです。課題に対処していくにも、地元の方に栄町通への関心をもっていただきたい、そのためのツールとして瓦版のようなニュースをだしたら、というのが発刊の経緯です。3人のメンバーで、隔月に編集会議を開いて隔月の発行です。創刊は昨年の12月で、2月に第2号をだしました。地元の情報、懇談会の活動報告が中心です。配布先は、沿道の企業と商店に限定しております。部数は超ミニコミで80部。将来的には対外的な情報発信もひとつの選択枝ですが、当面は内部で情報を共有していこうというのが趣旨です。

■期日を守ってくださらないのが悩み
司会
美濃さん
美濃さん
発刊の趣旨が変わってきたようなことはありませんか。

平山 春節祭に向けてというのではなく、組合の活動が組合員に伝わりにくいということで、事業の報告とか議事録をのせていました。昔はツーリングクラブの活動ものせてました。構成自体はそんなに変わっていないです。まちの中であったこと、よそからの誘いで出店した記録、組合の方向性を組合員さんに知っていただく。議事録も入れてたんですけど、会員数が増えて問題もでてきましたので、議事録は組合員さんだけに配ってます。みなさんは、あらゆる方に読んでいただこうとされていますが、南京町は基本的に組合員だけを対象にしています。

司会 いつも30頁のボリュームですか。

平山 2002年7月に発行してからとまってましたので、分厚くなったんです。アンケートはインターネットを管理している業者にまとめていただいて、そのほかの記事は役員さんなど記事内容に関連のある方にお願いしてます。なかなか期日を守ってくださらないのが悩みです(笑い)。

司会 困ってるところは。

見市 読者にできるだけまちづくりに関心をもっていただくよう身近なまちづくり事例を紹介するようにしています。区画整理や再開発等も、官製のニュースではなく、もっとやわらかいものにできたらなということです。論文集ではないので、写真や地図ものせるようにお願いしています。原稿の締切は毎月20日ですが、締切日に揃わないのが悩みです。

■知りたい情報ってなんだろう。
司会 情報を集めるのが大変と思いますが。

香西
香西さん
香西さん
お正月号なのでカラーにしたんです。今回で3回目、素人が作ってますので、ネタ集めに苦労しています。お米に関する会社ですので、お米のことをみなさんに知っていただきたいということで、お雑煮とかご飯にまつわるお話しを連載物として掲載しています。あと近隣とのコミュニケーションを考えて、イベントなどをなるべく掲載します。配布先には大阪、東京、九州の方もいらっしゃいますので、神戸の情報誌の一つとして使っていただきたいです。紙面は高齢者向け住宅の事業案内と概要、進行状況の報告になっています。ギャラリーとホールの報告とスケジュールについも掲載しています。知名度がなくてギャラリーに来ていただけないので、その辺、もうちょっと考えていきたいと思ってます。

北村 タイトルはイタリア語で、英語のWHAT'S NEW、目新しいことを、という意味合いで。はじめ考えていたのは、知りたい情報ってなんだろう?楽器といえばイタリアなものですから作家のまちをシリーズで旅行記にしたんです。行ったこともない所を説明するのはあまりにも空々しくて(笑い)。自分で行って感動した話ならいいんだけども、そうでないときは旅行誌をそのまま載せる形になってしまうんです。イタリアの場合、中心にドォーモ(教会)があってというだけで書く方も面白くない。楽器のメンテンナンスのこと、楽しめる話、ニュース、お知らせの4本だてです。書いてるといっても、ストラドマガジンというイギリスの月刊弦楽器専門誌から目ぼしいのを訳しています。

司会 タウンニュースにかかわるようになったのはいつからですか。

岩田 震災前の平成6年1月からです。

司会 担当されてから変わってきたことを。

岩田 編集だけで事務局は別の方がやっておられました。1面は神戸市の局長クラスに依頼した原稿で、後は神戸市のPR記事を転載するか、直接まちづくりに関係のないもので紙面を埋めていました。事務局をやらせていただくようになって協議会の運営に関わるようになると、運営自体ネタに結び付いてきます。その辺から、変わってきたんじゃないかと思います。原稿依頼をやめて、生の声をいただくためにこちらから出向くことにしています。時間とか労力は何倍もかかりますが、登場していただく方をより身近かに感じていただけるのではと思っています。こうべもとまちも、取材の形をとっています。

司会 連載ものはいつからですか。

岩田
岩田さん
岩田さん
3年前からです。幅広く読んでいただくために連載物が必要ではないか。地元の方が、いままでまとまった元町の歴史を綴ったものがない、100年史、120年記録誌がありますけど、神戸元町の断片的な資料です。誰か書けばいいのにな、誰かがいいだしたんです。何かとっかかりでもつかめないか、資料を集め出しても書きだすまでには熟さない。でもそのままではいつになったら書き出せるかわからない。で、書きながら考えればいいとスタートしてしまったんです。後へひけなくなって、いま後悔してます(笑い)。HPにもだしてますので、元町が歴史のある古い商店街であることのPRはできているんではないかと思います。
(つづく)


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