神戸元町商店街 KOBE MOTOMACHI SHOPPING STREET

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MOTOMACHI MAGAZINE MOTOMACHI MAGAZINE 元町マガジン

元町の商人(あきんど)をじゅずつなぎ方式で知人の商人を紹介しています。

1番街「優美」 大屋 正文さん

1番街「優美」 大屋 正文さん

お店は何年前に開業されたんですか?

27年前、神戸市西区学園都市で開業いたしました。震災後、元町へ移転し、今年で16年目になります。

お店をオープンされるまでの歴史を簡単にお聞かせください。

親父が時計・宝石・メガネを取り扱っていたので、家業を継ぐという目的で、まずは広島へ修行に行きました。そして、広島で6年間修行をいたしました。その後、商人の街ということで大阪へ出向き、気がつけば18年間修行しておりました。その間に、親父の店の経営が厳しくなってきたので、大阪で勤めていた社長の勧めもあり、27年前に独立させていただきました。

ジュエリーの修行ってどんなことをされるんですか?

ジュエリーの修行というのは、技術を磨くわけでも、機械を勉強するわけでもございません。宝石を見る眼を養うことが先決なんです。何度も何度も繰り返し、石を見続けることが修行です。日々、石に触れて、疑問に感じたことを1つずつ調べて勉強し、自分の知識として身につけていくので、本当に地道な世界だと思います。一見、きらびやかで華やかな世界のように思われるかもしれませんが、ジュエラーの方々は、みなさんそれぞれ努力して自分の眼を養っていらっしゃいます。なぜなら、宝石というのは、人間が創りだしたものではなく、地球の長い歴史の中で、時間をかけて自然によって生みだされた天然石です。例え、同じ種類であっても、1つずつ形状が異なります。だからこそ、たくさんの石に触れていくことが不可欠なんです。

話は変わりますが、宝石のことを全くわからない私のような人は、こんな素人みたいな質問をしたら、笑われるんじゃないか...という不安があって、かなり勇気を出さないと入店できなさそうです

全くそんな不安は感じなくて大丈夫ですよ! わからないことは何でもご質問ください。お客様の質問にできる限りお答えしていきますし、逆に私達がお客様から教えていただくこともたくさんございます。私も、最初はわからないことが多かったんですから...。疑問をや不安を持たれたままお買い上げいただくより、全ての疑問を解決していただき、本当に心から安心して、ご満足いただけることが、私達の望んでいることです。だから、若い方々でも、ご興味を持たれているのであれば、躊躇せずにご来店いただければ嬉しいです。

大屋さんにとってジュエリーとは何ですか?

私にとってジュエリーとは、夢とロマンがつまったものです。ちょっとクサイでしょうか? ジュエリーって、ずっと昔から、それこそヨーロッパの貴族社会の時代から、人間の憧れが凝縮したものだと思うんです。人間を魅了してやまない物、それこそがジュエリーだと思います。その「憧れ」を手に入れた時の歓喜に満ちた気持ちや忘れられない思い出があると思います。その1人1人のロマンと共に未来へと継承されていく存在。それこそ、石のサイズは関係なく、大きくても小さくても、とことん美しいもの。例えば、おばあちゃんからお母さんへ、お母さんからお嬢さんへ...と代々に渡って受け継いでいける価値のあるもの、それが私にとってのジュエリーなんです。

今後の展望をお聞かせください。

地球上の自然によって形成された宝石という美しい希少なものをより多くのお客様へお届けし、受け継いでゆく大切さや素晴らしさを伝えていければと思っております。そして、お客様が心豊かになり、ご満足いただける商売を続けていきたいです。

(2012.10)
「インタビュー 松村 奈央子」

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