神戸元町商店街 KOBE MOTOMACHI SHOPPING STREET

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元町の商人(あきんど)をじゅずつなぎ方式で知人の商人を紹介しています。

4丁目「元町ツバメ洋品店」店主 山根 美里さん

4丁目「元町ツバメ洋品店」店主 山根 美里さん

まずお店の紹介からお願いします。

「女性向けのカジュアルファッションと、雑貨類のお店で、コンセプトは『昭和レトロ』。なつかしくてあたたかい、でもトレンドを取り入れた新しさもある、しかも一点物で他店では売っていない。全盛の衣料量販店の大量生産・販売の路線とは真逆で、外国の古い街にあるアンティークショップの日本版みたいなイメージでしょうか。だから、パンツよりスカートが多いし、布帛のブラウスやシャツの豊富な品揃えも強みです。このコンセプトに基づき、懐かしい感じがするカタカナで、しかもツバメが巣を作るとその家が幸せになるという言い伝えから、『ツバメ洋品店』と命名しました」

古着の扱いは?

「昔に作られた商品も多いので、時々古着屋さんと間違えられますが、基本的に新品ばかりのセレクトショップです。いわゆるデッドストックですね」

仕入れはどのように?

「大阪の船場やカッパ橋などに多い、古い問屋さんの倉庫の奥まで入らせてもらって、眠っている商品を探します。ネットで情報収集はしますが、必ず現地に行って買い付ける。仕入れの基本は足で稼ぐことで、マメに足を運ぶことで、価値ある情報を得ることができますから」

苦労なさっていますね。ところで、お店のオープンはいつですか。なぜ元町商店街に?

「昨年3月からこの地で洋品店を始めましたが、現在の店名、商品構成、スタイルとなったのは、10月からです。トアロードや乙仲通りなど、近所にお洒落スポットは多く、大型ショッピングモールのUmieも控えていますが、昔ながらのアーケードがある元町商店街にこだわりました」

実際のお商売はいかがですか?

「期待どおり、常連のお客様が多く、毎週のように来店して下さる方もいらっしゃいます。場所柄、観光で来られた方も目立ち、意外に外国人のお客様が多い。それも韓国や中国だけでなく欧米の方も多いのは、神戸港に船が入るせいでしょうか?だからこそ日本型接客対応を心がけています」

外国の方にとって、日本式おもてなしは魅力のようですね。

「とにかく、お客様に温かい気持ちになっていただきたくて、お1人1人を大切にしようと、笑顔を絶やさないとか、お帰りになる時は出口までお見送りするとか、些細なことを積み重ね、当店の魅力としたいと願っています。加えて、丁寧なラッピング、シールなどちょっとしたプレゼントを常に用意するなどの心配りも、忘れないよう心がけています。今や"かわいい"は万国共通語ですから、海外の方も連発されますよ」

国籍、年齢を問わず、女性は可愛いものが大好きですから、当然楽しい気持ちになります。それに山根さんの笑顔が加われば最強ですね。お客様の年齢層は?

「幅広いですね。80・90代の方もいらっしゃるし、ウエストがゴムのスカートが多いせいか、小中学生も多い。お客様が家族やお友達を連れて来て下さり、その人がまた新たな方を連れてきて下さる。それと雑貨類でよくあることですが、年配の方から『お嫁さんにプレゼントしたいので、選んで下さい』と要請され、とても緊張しますが、これをきっかけにお嫁さんまで常連になって下さるケースも多く、嬉しい限りです」

価格設定も大切ですよね。

「商店街を歩いているお客様がふらっと入って、衝動買いする。そんなケースを想定し、お財布の中の現金で購入できる、5000円以下を目安にしています。それでも毎週のように来て下さるお客様にとって、毎回洋服を買うのはしんどいので、2~3000円で購入できる雑貨類のウエートを高めてきています」

その価格、顧客にとってかなり嬉しい。

「例えば同じ商品でも、ベージュやグレイなど、定番カラーはすぐ売り切れ、ブルーやオレンジなど個性的な色が売れ残ることが多く、狙い目です。逆にそこが、当店ならではの個性と自負しています」

ところで、山根さんにとって元町らしさとは?

「昔ながらの商店街で、歴史や人と人とのつながりが残っているところです。皆さんとても親切で、新入りの当店を歓迎して下さり、通勤の際にすれ違っても丁寧に挨拶をして下さいます。ただ、長い商店街だけに、もうちょっと活気が出るような仕掛けが必要とも思います」

それは山根さんのような若い人たちが担っていくことかもしれませんね。最後に今後の夢を教えて下さい。

「私、手作りが得意なので、商品を徐々に増やしていきたい。例えばハンドバックや人形、モチーフ刺繍などです。それと実は、この店には2階があって、古い雑貨や可愛らしい古本などを販売できるよう、目下準備中です」

とても楽しみです。ありがとうございました。

(2015.3)

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