神戸元町商店街 KOBE MOTOMACHI SHOPPING STREET

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MOTOMACHI MAGAZINE MOTOMACHI MAGAZINE 元町マガジン

「商鑑」とは造語です。「あきないかがみ」と読みます。「商(あきない)」とは商売で、「鑑(かがみ)」とは鑑(かんが)みる、すなわち考えることなので、「商鑑」とは商売を考えるという意味です。三木 久雄さんが「鏡」に映して歴史を考えるという趣旨で掲載しています。

第35話 モトマチ

第35話 モトマチ

1265.jpg元日は、一年最初の日、元町は、神戸で最初の町。
 
 2014年5月20日、神戸元町商店街は生誕140年を迎えます。本年が神戸元町商店街生誕140年目であることの根拠は、明治7年5月20日、当時の兵庫県令(兵庫県知事)神田孝平が、この地を「元町通」と称するよう通達を発した史実に基づきます。時代が江戸から明治に変わり、日本が封建社会から近代国家へと大変革を成し遂げた、まさに新しい日本の幕開けに際し、この地が「元町通」と名付けられたのです。
 今日、神戸元町商店街に店舗を構える私にとって、140年前、この地が「元町通」と名付けられたことに万感の思いがこみ上げます。一年の最初の日を「元日」と言う如く、「元町」とは神戸の最初の町を意味します。「元町通」と名付けられたのは、当時にあって、この地が神戸の中心地であると認められていたことに他ならず、末永く神戸の中心地であれという思いがこめられていたと考えるからです。明治という時代は、江戸時代の長い鎖国から世界に門戸の開かれた時代であり、神戸港の開港こそ新時代の幕開けを告げたのです。新時代を象徴する神戸の中心地として、この地が「元町通」と名付けられことを誇らしく思わずにはおれません。
三木 久雄
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