神戸元町商店街 KOBE MOTOMACHI SHOPPING STREET

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MOTOMACHI MAGAZINE MOTOMACHI MAGAZINE 元町マガジン

この企画は、かつての西国街道が「元町通」(明治7年)となり、商店街となった大正末期・昭和初期から、アーケードが完成する昭和28年までの「元町通」を紹介するコーナーです。

第33話 洋服店

第33話 洋服店

『神戸洋服』の発祥は明治2年(1869)に英国人カベルが居留地16番にて洋服店を開業したのが始まりで、元町通ではカベルの店で修行を積んだ柴田音吉が明治16年(1883)に「柴田音吉洋服店」を3丁目に開業したのが草分けです。明治20年代には「井上洋服店」「竹石洋服店」「神崎洋服店」などが続々と開業、港町神戸から海外渡航する旅行者が渡航前に元町通のテーラーで洋服を新調するのが誇りだったそうです。その後、昭和初期に機能的な洋服が普及するに及んで既製服などを売る店も登場し、戦前の元町通には今の1番街の浜側に「神崎洋服店」「片野田洋服店」「太陽洋服店」山側に「神尾洋服店」、3丁目の浜側に「奈良山洋服店」山側に「柴田音吉洋服店」「鷲尾洋服店」、4丁目の浜側に「片山洋服店」「宮北洋服店」山側に「柴田松之助洋服店」、5丁目の浜側に「マルミヤ洋服店」「エビスヤ洋服店」「梶原洋服店」、6丁目の浜側に「長谷川洋服店」などとハイカラな洋服店が軒を並べていました。(柴田音吉洋服店は戦後に4丁目に移転しています)
安井裕二郎
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