神戸元町商店街 KOBE MOTOMACHI SHOPPING STREET

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元町にしかない店舗、元町にしかない商品、元町にしかないサービス、元町にしかないイヴェント、などなど「元町らしさ」を見つける旅…

元町らしさ

元町らしさ

710a.gif 物語の始まりは、「元町らしさ、って何」。答えの出ない問いかけかもしれないけれど、自分なりに答えを出せれば、と「元町オンリーワン物語」を書き始めました。平成14年9月、神戸元町商店街が2年後に生誕130年を撃ヲるにあたって「元町130年準備員会」が発足し、私はその準備委員長に就任しました。以後、平成17年2月の「こうべ元町130年事業終了式」に至るまで足掛け2年6ヶ月、準備委員長、企画委員長として「こうべ元町130年記念事業」に係わりました。その間、多くの方々が「元町らしさ」という言葉を口にされました。「元町らしさを守らねば」とか「元町らしさが失われた」などなど。私自身「元町らしさ」を大切にしたい、と考えていましたが、ふと「元町らしさ、って何」と自分に問いかけたとき、すぐに答えが出せないことに気がつきました。きちっとしたイメージを持たないまま、決まり文句のように「元町らしさ」という言葉を口にして、「元町らしさ」という言葉を使えば、何か「元町」が分かったような気になってしまう、それで良いのだろうか。自分なりに答えが出せれば、と書き始めたのです。

 書き始めて、まず思い当たったのは「元町らしさ」とは「元町」に有って他のどの街にも無いもの、どの街にでも有るものを「元町らしい」とは言えない。だったら「元町」にしか無いもの「元町オンリーワン」を探そう。「元町オンリーワン」を探す旅に出て、もしかしたら「元町らしさ」にたどり着けるかもしれない。私なりに「元町」にしか無いものを見つけて「元町オンリーワン物語」を書き続けてきました。書き進めながら「元町」にしか無いものを探し続けて、あるとき忽然と私なりに「元町らしさ、ってこれかしら」と答えが見えてきたのです。それは少しずつハッキリ見えてきて、「元町オンリーワン物語」を書き始めて3年が経とうとする今、確信になりました。 神戸元町商店街はその名の通り「商店の街」、「商店の街」とはすなわち「商売の街」。生きていくために、生活の資を得るために必死に商売をするところ。たどりついた結論は、当たり前といえば余りに当たり前なのですが、なぜか、どこかで、そのことを忘れかけていた。であるなら「元町らしさ」とは「元町の商売」をおいて他に無い。その店舗、商品、陳列、接客。神戸元町商店街のおよそ300店の300の「元町の商売」をおいて。「元町の商売」は全国どこを探しても「元町」にしか無いのです。 「こうべ元町130年記念事業」として発刊した「こうべ元町新聞」の創刊号から「元町オンリーワン物語」の連載が始まりましたが、神戸元町商店街で商売に従事する人たちを紹介する「商人AKINDOじゅずつなぎ」も同時に連載されるようになりました。各号の「商人AKINDOじゅずつなぎ」に登場される元町の商売人の方々のお話を読ませて頂くたびに、それぞれがたどってこられた「商いの道」、その起伏を乗り越えてこられた「商いの魂」に心を打たれ、頭が下がります。神戸元町商店街は今も昔も「元町の商売人」の信念と経験に基づいた「元町の商売」によって支えられ、成り立ってきたのです。全国各地の既存の商店街がシャッター街と化していく時代にあって神戸元町商店街は、毎日、多数の来街者をお撃ヲしていますが、来街者の多くは元町商店街のどこそこのお店でお買い物をされたり、飲食されることを目的にお越しくださっています。「元町の商売」が元町商店街にお客様をお呼びしているのです。

 「元町らしさ、って何」という私自身への問いかけから始まった「元町オンリーワン物語」。結論が出て、そろそろ幕を下ろすときがきました。「こうべ元町130年」が私に与えてくださった問いかけに、とても大切な答えが出せて本当に良かった。 「帰りなん、いざ、元町の商売に」
文責  三木久雄
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