神戸元町商店街 KOBE MOTOMACHI SHOPPING STREET

神戸元町商店街 KOBE MOTOMACHI SHOPPING STREET

MOTOMACHI MAGAZINE MOTOMACHI MAGAZINE 元町マガジン

活気のある街は女性が輝いている!
ピチピチ看板娘、頼れる女将さん、お店の顔のおばあちゃん、商店街を支える魅力的な彼女たちをクローズアップした笑あり涙ありのハートフルストーリーです。
今月は、6丁目「コウベマリ」佐藤 美和子さんをインタビューしました。

6丁目「コウベマリ」佐藤 美和子さん

6丁目「コウベマリ」佐藤 美和子さん

お店を手伝われるようになったのはいつ頃からですか?

主人が退職してから、こちらのお店をオープンいたしましたので、8年ほどです。それまでは、専業主婦でしたので、本当にお話できるようなことなんて何もないんです(笑)結婚前は某企業の受付をしておりましたが、結婚と同時に退職いたしまして、2人の娘の子育てに専念し、本当に家庭にどっぷりと浸かっておりました。パッチワークなどの習い事お友達のお母様同士でしたり、私も含め、娘も2人共、同じ私学に通っておりましたので、娘の学校の役員を務めたり...という感じでした。ですので、主人を手伝うようになってから、仕事を教えてもらい、主人の後をついてサポートするという状況です。

またなぜ、手伝われようと思ったのですか?

主人が独立する際に「手伝ってくれるか?」ということでしたので、役には立てないかもしれませんが手伝いぐらいなら...ということで、主人が奥で作業している間、お客様のお相手をするというぐらいです。主人がほとんど全て自分でしてくれるので助かってます(笑)

でも、お客様のお相手というのも気遣いをしなくてはいけないし、大切な役割ですよね。

まぁ、こちらのお店に来てくださる方は若い方よりもご年配の方の方が多いので、お話しやすいですし、何度か足をお運びくださる方であれば気心も知れてきますので、さほど大変なわけではないです。ですので、自宅で過ごすような感覚でリラックスしてますよ。

長年、専業主婦を務めていらしたら、毎朝出勤というのは大変だったりしませんか?

そうですねぇ...専業主婦の期間は1日をかけて家事をこなすということでしたが、今では朝起きて2時間程度でババッと家のことを片付けて、お店に来る、というリズムが自然とできてきました。主人は帰宅して15分後には夕食が出てこないと気が済まないので、夕食の下ごしらえも出勤前に済ませておきます。夕食後は、40分間くらい健康のために主人と一緒にウォーキングをします。なので、主人とはほぼ24時間共に過ごしてますね。よく、熟年夫婦になると2人でいても会話がないとか、一緒にいるとギクシャクするという話を聞いたりするのですが、うちは主人がよく話すタイプですし、ケンカもほとんどしませんし、年に2回は2人で海外旅行へ行ったりしています。これまででも、20カ国くらい旅行しております。たまに娘も、「お父さんみたいな人と結婚したら幸せよね~」と言ったりしているぐらいなので、家の中が明るいのも、主人のお陰だと思います。お店は2人で切り盛りしていますが、私が友人と遊びに行くことを主人も束縛はしないですし、主人も自分の趣味(スキーやゴルフ)で、友人達とカナダへ行ったり自由に過ごしてます。

素晴らしいですね~。絵に描いたような理想的なご夫婦です。円満の秘訣は何なんでしょうか?

一緒にいてますが、お互い束縛や制限はしないですし、お店が少し暇になれば、どちらかが近所へ出かけたりしてますしね。大体、私達ぐらいの年齢になりますと、大概ご主人が定年退職されて自宅におられるので、どうしてもお友達との関係が遠ざかってしまいがちなんですが、主人は「それは自由に出かけたら良い」と理解してくれているので、私も気兼ねなくお友達と会ったりしてます。

なるほど。お互いに自分の時間を尊重しているということですね。

(ここでご主人から一言)いや、それとね。それだけやなくて、本当に彼女がいてくれるお陰で店のことは助けられてます。店のディスプレイだったり、男性では行き届かないところまで掃除をしてくれたり、彼女は手際が良いので助かってます。靴の修理や調整となると、30分以上に中に入って作業したりすることが多々あるので、その間、お客様の話し相手になって時間を繋いでくれていたり...ということも、本当に助けられてます。そうして2人でそれぞれの役割を担って二人三脚でしているので、お互いに感謝の気持ちは忘れてはいけないと思ってます。 (奥様から一言)それとね、この年代の男性にしては珍しく、主人は素直に感謝の気持ちを言葉にしてくれるので、些細なことかもしれませんが、それでこちらの気持ちも救われる時があります。

そうですね。そういう些細な言葉って日常に大切なことだと思います。お互いに自由であり、尊重しながら、感謝して、支え合う、そんなお二人の朗らかな空気感がお客様にも伝わって、お店に欠かせない宝物になっていると感じました。素敵なお話、ありがとうございました。

(2013.10)

PCサイトを見る スマホサイトへ戻る