神戸元町商店街 KOBE MOTOMACHI SHOPPING STREET

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丸太や(1番街) 三木 久雄さんによる、「商鑑(あきないかがみ)全48話」に引き続きの連載です。「商道(あきないみち)」という言葉は、三木さんによる造語で、「商人道」という意味合いも、「商道徳」という意味合いもありますが、商売の方法、如何に商売するのか、という意味合いが込められています。

第4話 街づくりは店づくりから

第4話 街づくりは店づくりから

 まあしかし、商店街活性化事業なるものが、これでもか、これでもか、というぐらい次から次へと打ち出されて、その都度、それなりの事業費が費やされて、はたして効果があるのか、ないのか、よ~く考えてみよう。

街づくりは店づくりから

akinai_michi_04.jpg 商店街の衰退の原因が、商店街に店舗を構える個々の商店の営業不振にあることは自明です。であるなら、商店街の活性化は、商店街に店舗を構える個々の商店の営業努力の如何に係っていることもまた自明です。「街づくりは店づくりから」。個々の商店の自助努力が、ひいては商店街の活性化につながるのです。兎にも角にも、「売れる」店づくりをやるしかない。ところが、今どき、「売れる」店づくりほど至難なことはない。兎に角、「売れない」のですから。一体全体、「売れる」ようにするために、どうしたらよいのか。そのことを考えるために、「商道(あきないみち)」を書き始めました。
 弊店は、家族4人で商売をしている零細小売業者ですが、商店街はもともと零細小売業者が多かった。零細小売業者の大半は、弊店もそうですが、店主が自分で店を経営している自営業者です。自分で店を経営するとは、経営責任はすべて自分にある。利益が出せるか、出せないかは、すべて自分の経営努力に係っている。「売れる」か「売れない」かは、すべて自分の営業努力に係っているのです。売り上げが落ちて、利益が出ない、という状態が続けば、零細小売業者は、食べていけない。食い扶持は、自分で稼ぐしかない。それが自営業です。誰も助けてくれない、支えてくれない。自営業とは、自分で自分の身を衛(まもる)と言う意味で、自衛業なのです。
三木 久雄

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