神戸元町商店街 KOBE MOTOMACHI SHOPPING STREET

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もっと活気・魅力にあふれる商店街にするために、日々さまざまな企画を考え、実行している組合員の方々の情熱を「元町のアイディア」と称し、ご紹介するコーナーです。
今回は、夙川学院短期大学が開設した「子育て広場 ぽかぽっぽモトロク」について、同大学児童教育学科の番匠明美教授に話していただきました。
子育て中のお母さんを明るく元気に。お子様と遊びながら、お母さんも生き生きしてくる場所です。

夙川学院短期大学 児童教育学科 番匠 明美教授

夙川学院短期大学 児童教育学科 番匠 明美教授

開設の趣旨やいきさつからお話し下さい。

「子育て中のお母さんやお父さんが、子供を安心して遊ばせることができるスペースとして、昨年10月21日に元町6丁目商店街内の空き店舗を利用しオープンしました。ポートアイランドにキャンパスを移転した当校が、子育てについて考え地域のために貢献できる広場を作ることや、保育士や幼稚園・小学校の教諭を目指す学生たちが実習やボランティア活動等のできる場を探していました。そこで神戸市と元町6丁目商店街の方との出会いを通じて、神戸市地域子育て支援拠点事業として採択され、開設することになりました」

運営はどのように。

「3歳までの未就園児とその保護者の方であれば、申込不要でいつでも利用できます。中央区の広報誌などで紹介されたことから、近隣の方が多いですが、お母さんたちの口コミやSNSを通じて徐々に浸透する一方、ここで親しくなって誘い合って来られるケースもあります。またお母さんだけでなく、お父さんやおじいちゃん、おばあちゃんと参加される場合もあります。基本的には、親子で自由に遊ぶためのスペースですが、有資格者の保育アドバイザーが二人常駐し、お母さんの声に耳を傾け、子育ての悩みを聞くこともあります。お母さん同士が、つながりを深める場ともなっています」

小家族・少子化の中で、お母さんにとっては嬉しい存在ですね。

「一度利用すると、繰り返し来てくださる方が多く、保育アドバイザーとは、顔なじみとなっていただいているようです。子育てに関してもネット情報が氾濫し、『これで良いのかしら』と不安になるお母さが増えています。子育て仲間であるお母さん同士や、先輩であるおばあちゃんや近所の人とのコミュニケーションの中で、気軽に悩みを聞いてもらう機会を持ちにくいことが背景にあるのではないでしょうか。広場では通常の活動のほか、子育てに参考となるような講座や、親子が元気になれるプログラムも用意するほか、月に一度ボランティアグループによる絵本の読み聞かせもあり、楽しんで頂いています」

同様の施設を持つ大学は多いのですか。

「そうですね。趣旨や運営方法は若干異なりますが、それぞれの施設があります。当校も七年前に西宮市の学園内に地域子育て支援ルーム『しゅくたん広場』を開設し、当時五十歳代の女性教員たちが、自らが子育て中に『あったら良いな』と思えるような施設をと、知恵を絞りました。神戸市へのキャンパス移転により、商店街の中というさらに地域に開かれた存在のこの施設を開設させていただくことができました」

もっとたくさんのお母さんに来て頂きたいですね。 新たな取り組みは。

「利用が未就園児に限られているので、『夏休みなど幼稚園や小学校が休みの時は来にくい』という声が利用者さんから寄せられており、お兄ちゃんやお姉ちゃんも一緒に参加する異世代交流の試みも検討中です」(2016.7)

今日は子育てについて考えさせられました。本当にありがとうございました。
■インタビュー 岡田 ちとせ 次回は元町レディース5丁目喫茶チェリーの渡邊まゆみさんです。

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