元町マガジン
2001年4月から12月に、毎日新聞に掲載紹介された元町周辺の歴史や出来事を紹介しています。
小麦粉や卵、砂糖などを材料に、屋根がわら型に焼いた硬くて甘い「かわらせんべい」は神戸の銘菓。明治時代初めに元町通で販売されたものが元祖と言われる。元町通6丁目にある「亀井堂総本店」は1973(明治6)年創業。同店によると、初代の松井佐助氏が、日ごろ興味を持っていた寺社のかわら型にせんべいを形どり、湊川神社(中央区多聞通3)にまつられている南北朝時代の武将、楠正成の武者姿などの絵をつけて売り出したという。