2001年4月から12月に、毎日新聞に掲載紹介された元町周辺の歴史や出来事を紹介しています。
"消費税完納"でクリーンさPR
「神戸の良さがもとまちに 『消費税完納推進の街』」
神戸元町商店街のアーケードに新しくこんな看板が掲げられた。
6月8日、商店街の加盟店で作る納税貯蓄組合が、
神戸納税貯蓄組合連合会からモデル組合に認定され、
「消費税完納推進の街」を宣言した。各店舗にはステッカーがはられ、
期限までに完納する姿勢をアピールしている。
消費税は事業者にとっては「一時預かり金」。
しかし滞納額は大阪国税局管内(近畿2府4県)で1131億円(99年度新規発生分)で、
所得税や法人税などを合わせた滞納全額の約46%に上る。
不況の影響で事業者の売り上げが減少したり運転資金の調達が困難になり、
消費者が支払った消費税が資金繰りに回っているとみられる。
納税貯蓄組合は商店街などが納税用の資金を貯蓄したり、
期限内納付のための広報や研修を進めるために設立した団体。
今年は納税貯蓄組合法施行50周年にあたり、
神戸を代表する商店街として神戸元町商店街地域が消費税完納のモデル組合に選ばれた。
「宣言」を出すのは中央区では98年の三宮センター街に続き2地区目。
「安心して買い物できる商店街を広くアピールする」としている。
◆元町点描20回目 2001年6月19日
毎日新聞掲載記事の転載