元町マガジン
丸太や(1番街) 三木 久雄さんによる、「商鑑(あきないかがみ)全48話」に引き続きの連載です。「商道(あきないみち)」という言葉は、三木さんによる造語で、「商人道」という意味合いも、「商道徳」という意味合いもありますが、商売の方法、如何に商売するのか、という意味合いが込められています。
残念ながら全国どこの商店街も、「シャッター街」というコトバがいみじくも象徴するように、衰退しつつあります。シャッターが閉まったままの空店舗が増えるという状況が、商店街の衰退を如実に物語っているのです。なぜシャッターが閉まったままの空き店舗が増えるのか。そもそも商店街に最初から在った店舗が、理由は色々でしょうが、営業を続けられなくなった。代わりに新しい店舗が入れば、一旦閉まったシャッターがもう一度開くのでしょうが、それっきり閉まったままの場合もあれば、もう一度開いてもまた閉まる場合もあって、シャッターが閉まったままの店舗がどんどん増え続けて「シャッター街」になってしまったのです。