神戸元町商店街 KOBE MOTOMACHI SHOPPING STREET

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元町の商人(あきんど)をじゅずつなぎ方式で知人の商人を紹介しています。

1番街「国際楽器 株式会社」 蓮池 國男さん

1番街「国際楽器 株式会社」 蓮池 國男さん

お店のことを簡単に教えてください。

私の祖父から始めて、私で三代目となります。元々は、同じビルの1階と2階で営業していたのですが、震災後は3階を店舗に、4階をレッスン教室にしました。僕は、元町1番街商店街振興組合の理事長もさせていただいています。

なるほど。では、商人として、商店街の理事長として、両方のお話を聞かせてください。

お店に関しては、他のお店であまり取扱っていない楽器に特化しています。大手楽器店と同じような一般的な楽器を販売していても、面白くないでしょ。なので、民族楽器を中心に、二胡(ニコ)や三線(サンシン)を販売しています。二胡を取り扱うのは割と大変で、ニシキヘビの皮を使用しているので、中国から輸入するのにワシントン条約にひっかかってしまうんです。ですから、きちんとした輸入許可を取得した商品しか取り扱うことができないんです。探していらっしゃるお客様は、関東や九州からでも買いに来られますよ。ちょうど、僕が店を継ぎ始めた頃、平成8年頃から取扱いをスタートしました。何を販売するのも同じですが、ここにピアノ1台とかギター1本をポンと置いていても売れないでしょ。お客様だって、いろいろ弾き比べて自分の納得できる楽器を買いたい。なので、店舗のスペースのことも考慮して、このような感じになりました。二胡と三線、ハーモニカに関しては、普通の楽器店よりもはるかに在庫数を揃えてます。

二胡や三線って、そんなに需要のある楽器なんですか?

そうですね、一時に比べると少し落ち着いた印象はありますが、ここは南京町が近くにあるので、二胡を演奏される方が結構いらっしゃいます。また、うちの4階でも二胡と三線のレッスン教室を開講しているのでインターネットなどで知って来てくださる方も多いです。最初は貿易会社に依頼して輸入していたんですけど、半分以上が不良品やったんですね。だから、自分で工場まで行くようにしたんですけど、持ち出しが1人3本までなので、5人くらいでいつも中国へ行って、手持ちで持って帰ってくる。というのを繰り返してましたが、今は業者から仕入れているので安心です。

あまり誰もやっていないことをやろうとすると最初は大変ですよね。では、理事長としてのお話も聞かせてください。

元町って周りと比較しても、家賃が割と高いんです。そうなると、どうしても資金力のある大手チェーン店が出店するようになります。そうすると、普通の商店街と変わらない風景になってしまいますよね。仕方のないことなんですけど。理想としては、商店街の組合がもっと力を持って、こちらの希望するような業態のお店を誘致できるようになれば最高だと思います。震災後、元町商店街のまちなみ委員会を発足して、風俗店はダメ、新店舗の出店時はファサード(店舗の正面の外観)の審査を受けてもらう、点滅看板は一切ダメ。ファサードも、あまりにも奇抜なデザインの店舗は修正していただく、など等を徹底しています。一定の規律を定めておかないと何でもアリになってしまうでしょ。神戸市からも景観指定地区に認定してもらっています。それをすることで、これから10年、20年後の元町商店街が良くなるということを望んで。僕らが発起したときは、元町商店街しかなかったんですけど、最近は、栄町や大丸前なんかも、景観指定区域ということで、さまざまな取り決めを設けているようです。
僕も1階の店舗を貸すときに、当初なかなか借り手が決まらなくて、携帯電話屋が入る予定になっていました。でも、納得できなくて...商店街の入り口に携帯電話店があって良いのかずっと悩みました。決まったあとすぐに今のFURLAさんからお話をいただいて、どう考えても携帯電話よりイタリアのバッグ店のほうが良い!と思い、携帯電話屋には違約金を支払い、FURLAさんに出店していただきました。結果、やはりFURULAさんに出店していただいて良かったと心より感謝しています。

最後に、一言お願いします!

もう一度元町らしさを取り戻せるように、みんなで頑張っていきたいと思います。みんな元町を良くしようという想いは同じなのでね。最終的に元町の価値を上げる、そうすることが相乗効果で、みなさんが商売しやすくなると思うんです。「さすが元町」と言われる商店街にしたいです。(2014.7)

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