神戸元町商店街 KOBE MOTOMACHI SHOPPING STREET

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この企画は、かつての西国街道が「元町通」(明治7年)となり、商店街となった大正末期・昭和初期から、アーケードが完成する昭和28年までの「元町通」を紹介するコーナーです。

第23話 両替店

第23話 両替店

937-01.jpg神戸港が開港し、加えて居留地の造成とその競売が盛んとなって、貿易などが頻繁になると、外貨を日本の通貨へ、日本の通貨を外貨に両替する必要が生じ、両者の換金で鞘を抜く「両替店」が開業しました。まず、明治3年に神戸村出身の山村太郎佐衛門が2丁目(今の1番街の西半分)に「山村両替店」を開業しました。明治4年にようやく「新貨条例」(日本最初の近代的貨幣法)が施行されましたが、貨幣制度は定着に時間を要し、従来の洋銀・政府発行紙幣・外銀発行のバンク札、円銭に加えて旧来の両分朱など全て通用する複雑極まりない不統一な状況。翌明治5年には山村太郎佐衛門の弟の山村庄七が同じ2丁目にて向かい合うように「山村両替店」を開業しています。その後、1丁目には森田常吉が「森田両替店」(開業年不詳)、南京町には華僑商人が「祐泰(ゆうたい)」を開業し、昭和(戦前)に至るまで元町の両替店は存在感のあるものでした。
安井裕二郎
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