台風の接近で開催が危ぶまれた「第24回元町夜市」は平成17年7月26日、無事盛大に終了することが出来ました。台風の余波で雨交じりの曇天でしたが天候に左右されること無く例年に引け劣らない人出で主催者も来街者も一緒に真夏の夜を楽しみました。元町1番街から6丁目までの5つの商店街振興組合がそれぞれに工夫をこらした手づくりの出し物は神戸元町商店街ならではのぬくもりで出来合いのイベントとは一味も二味も違った良さがあります。このユニークな夏祭りはどのように始まったのでしょう。

　昭和57年、当時の元町4丁目商店街振興組合副理事長と事業部長が商店街の店舗も核家族化で家族、従業員が一緒に楽しむ機会がなくなってきた、また近隣の店舗の人とのお付き合いも少なくなってきた、何か町内みんなで和気あいあいと楽しめる催しが出来ないか、と始められたのが「元町夜市」でした。最初は4丁目商店街の内輪での親睦事業でしたので「こじんまりとした夜店風の出店」で「外から来た人はほとんどおられませんでした」。翌年、5丁目商店街振興組合も走水（はしうど）神社の夏祭りの日に合同で開催するようになり、その後、元町商店街連合会の全丁事業として開催されるようになりました。