神戸元町商店街 KOBE MOTOMACHI SHOPPING STREET

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MOTOMACHI MAGAZINE MOTOMACHI MAGAZINE 元町マガジン

この企画は、かつての西国街道が「元町通」(明治7年)となり、商店街となった大正末期・昭和初期から、アーケードが完成する昭和28年までの「元町通」を紹介するコーナーです。

第18話 元町通の写真機店 戦後の巻

第18話 元町通の写真機店 戦後の巻

861-01.jpg戦前には神戸の高級カメラ店のメインストリートの感があった元町通でしたが、戦争の勃発、やがてフィルムが手に入らなくなり、昭和20年の2度の神戸大空襲で焼け野原となりました。その後、待ちにまった平和な時代が到来し、街に進駐軍とともに外国文化が再び流入すると、元町通にはあらたにカメラ店が続々と開業し、戦後のカメラブームが始まりました。戦前創業の「安井写真機店」(5丁目)「赤壁商店」(4丁目)の事業再開組に加え、昭和20年から昭和27年までの数年間に、1番街には「吉田カメラ商会」「ヒラマツカメラ」「カツミヤ」(現・カツミ堂)が新規に創業、3丁目には「ミヤケカメラ」、4丁目には「ひもやカメラ店」、「ミモザカメラ」、「千代商会」が開業し、カメラ店は元町通商店街の華やかな代名詞として多くのカメラファンが足を止めることとなりました。そんな「ひもやカメラ店」内に創業したカメラ業界紙が「カメラ界」で、現在も発行され続けています。
安井裕二郎
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