元町マガジン
元町にしかない店舗、元町にしかない商品、元町にしかないサービス、元町にしかないイヴェント、などなど「元町らしさ」を見つける旅…
商人じゅずつなぎ
- 2007/03/01
- 元町オンリーワン物語
商店街は商店の街です。住宅街でも、工業地帯でも、まして遊園地ではありません。商店の街、とはすなわち商売の街。商店街とは多種多様な商売が営まれるところです。商店街で働く人は商売人です。商売人とは商売で生計を立てる人のことです。しかし商売で家族を含めて生活の資を得ることは言うは易く行うは難し。極めて厳しい。だから商売人は必死に商売に励むのです。
神戸元町商店街は神戸元町の商店の街です。130有余年も以前から。神戸元町商店街が商店の街として今日あるのは130有余年もの間、営々として商売が続けられてきたからです。商売で生活の資を得ることは今も昔も厳しい。厳しい中を神戸元町の商売人はいつの時代にあっても必死にがんばってきたのです。
戦後の高度成長がバブル崩壊で終止符を打ち、さらに追い討ちをかけるように阪神淡路大震災に見舞われた神戸元町商店街はかつてない苦境に追い込まれています。震災後、神戸元町商店街の三分の一に当たる店舗が入れ替わったことは何より冷厳に状況を物語っています。しかし今も必死で日々商売に取り組まれている神戸元町の商売人は沢山おられます。「こうべ元町新聞」に連載されている「商人AKINDOじゅずつなぎ」には、まさに今、神戸元町商店街で生活の資を得るためにがんばっている商売人「元町の商人AKINDO」が登場します。そして「元町の商人AKINDO」が商売人として生き抜いていくためにどのようにがんばっているかを語ります。店の歴史を、自らの信念を。その言葉は深く、そして美しい。毎号、「元町の商人AKINDO」を取材し「商人AKINDOじゅずつなぎ」を寄稿する清藤かおりさんの努力もまた特筆すべきものがあります。