神戸元町商店街 KOBE MOTOMACHI SHOPPING STREET

神戸元町商店街 KOBE MOTOMACHI SHOPPING STREET

MOTOMACHI MAGAZINE MOTOMACHI MAGAZINE 元町マガジン

シェアしてね!

2001年4月から12月に、毎日新聞に掲載紹介された元町周辺の歴史や出来事を紹介しています。

元祖 湊川神社ゆかりの銘菓

元祖 湊川神社ゆかりの銘菓

tenbyo-05.jpg 小麦粉や卵、砂糖などを材料に、屋根がわら型に焼いた硬くて甘い「かわらせんべい」は神戸の銘菓。明治時代初めに元町通で販売されたものが元祖と言われる。元町通6丁目にある「亀井堂総本店」は1973(明治6)年創業。同店によると、初代の松井佐助氏が、日ごろ興味を持っていた寺社のかわら型にせんべいを形どり、湊川神社(中央区多聞通3)にまつられている南北朝時代の武将、楠正成の武者姿などの絵をつけて売り出したという。
 湊川神社は1872年創建。1336年、朝廷に反旗を翻した足利尊氏を湊川で撃ヲ撃って敗れた楠正成について、明治維新時に「建武中興の忠臣をまつるべきだ」として建てられた。2年後には近くに神戸駅ができ、元町通も大勢の参拝客らでにぎわったという。かわらせんべいは格好の神戸土産となった。
 亀井堂総本店の松井玲子取締役は「当時は高価だった卵をふんだんに使った洋風せんべいで、『ぜいたくせんべい』と呼ばれたそうです。今もその製法を守り続けています。お祝い事用に社章など独自の枢ソを入れたせんべいも好評です」と話している。

◆元町点描5回目 2001年4月17日
毎日新聞掲載記事の転載
PCサイトを見る スマホサイトへ戻る