神戸元町商店街 KOBE MOTOMACHI SHOPPING STREET

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2001年4月から12月に、毎日新聞に掲載紹介された元町周辺の歴史や出来事を紹介しています。

相次ぐ空襲 焼け野原に

相次ぐ空襲 焼け野原に

tenbyo-15.png 太平洋戦争最後の年、1945(昭和20)年の3月17日未明、 神戸市上空に米軍機B29約70機が飛来。約3時間にわたり、 神戸区(現・中央区東部)と須磨区だけで計約3万4000個もの焼夷弾を投下した。 B29の通った後は線を引いたように火の手が上がったという。
 焼け跡には安否や避難先を知らせる張り紙や立て札があちこちに立てられた。 元町6丁目の町内会「り組」は焼け残った小さなほこらに、 全員の無事と親和高女(現・親和学園)へ避難したことを知らせる紙を張った。
 元町通は西端にあった三越神戸店と「キリンヤ洋品店」など6丁目山側のごく一部の店舗を除き、 西半分が全滅。さらに同年6月5日、350機のB29が3000トンの焼夷弾などを投下した神戸最大の空襲があり、 残っていた東半分も焼け野原となった。
 同洋品店の不破芳子さん(65)は「戦災はまぬがれましたが、 阪神大震災では傾いたので店を建て直しました。キリンヤは1910年創業ですが、 戦前から続く店は少なくなりましたね」と話している。
◆元町点描15回目 2001年5月24日
毎日新聞掲載記事の転載
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