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2001年4月から12月に、毎日新聞に掲載紹介された元町周辺の歴史や出来事を紹介しています。

盲目の声楽家が弾き語り

盲目の声楽家が弾き語り

tenbyo-26.png  元町ミュージックウィークの一つで、30日午後2時、 神戸市中央区の神戸*月堂である「ふれあいチャリティーコンサート」。 盲目の声楽家、時田直也さん(40・同区)がピアノの弾き語りで叙情歌や童謡を歌い、生い立ちや体験談を話す。
  時田さんは生後半年で未熟児網膜症と診断された。両親は「音の世界を大切にしてやりたい」と、 音楽をふんだんに聞かせて育てたという。
  目が見えないことは「生まれてからずっとだから」と特別に意識はしないが、 音大生時代は歌詞に出てくる色や風景の表現に悩んだ。 恩師に相談すると、「大切なのは感性。君にしか歌えない歌がある」と励まされた。 以来、練習を繰り返しながら「青は晴れた日の海のにおい、 白は雪道を歩く感触」など、時田さんならではの感覚をつかみ、歌にこめる。 「目が見えないのは不便ですが、不幸ではありません。 歌で明日も元気にやっていこうと思ってもらえたら」と話す。
  コンサートは前売り2000円、当日2500円。 問い合わせはミュージックウイーク実行委(078-331-1045)へ。
◆元町点描26回目 2001年9月21日
毎日新聞掲載記事の転載
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