2001年4月から12月に、毎日新聞に掲載紹介された元町周辺の歴史や出来事を紹介しています。
広く愛された すずらん灯
「雨の元町/すずらん灯/ぬれて光った/アスファルト...」
流行歌に歌われるほど広く愛された元町通のすずらん灯。
1926(大正15)年に完成し、元町の名物となった。
全部で200基、当時の金で1基250円だったという。
しかし第二次世界大戦中の44(昭和19)年、金属回収で供出された。
すずらん灯完成と同じ26(大正15)年、西端の6丁目に、
元町デパートを買収して三越神戸店が発足。
27(昭和2)年には1丁目のすぐ東側に、大丸神戸店が4丁目から移転した。
34(同9)年の神戸商大(現神戸大)の調査では、商店数は310店舗、
業種は雑貨25、洋服22、菓子18、喫茶飲食15など。
2つの百貨店が開設されたころから調査までの約10年間に開店した店舗が約3分の1を占め、
特に喫茶飲食は昭和初期の1~2店から拒揩オている。
中心商店街として形態がほぼ整ったのはこのころといえるだろう。
◆元町点描13回目 2001年5月19日
毎日新聞掲載記事の転載