2001年4月から12月に、毎日新聞に掲載紹介された元町周辺の歴史や出来事を紹介しています。
アフガンで学校建設を -手織り品など即売で支援-
アフガニスタンに学校を建設しようと、同国やイラン、
トルコなどの手織りじゅうたんや装飾品計約250点を展示即売、売り上げの一部を寄付する
「シルクロード・遊牧民の手技 キリムとフォーク・ラグ展」が29日、
神戸市中央区元町通1の丸善神戸元町店2階ギャラリーで始まった。12月4日まで。
同展は東京の出版社「アートダイジェスト」が企画し、全国の丸善で開催。
ドイツなどを拠点に活動するNGOを通じ、アフガンの学校建設を支援している。
96年夏には東部のガズニ市に小中高兼用の校舎がほぼ完成した。
ところが半年後にタリバン政権ができ、ほとんど連絡がつかない状態に。
それでも「平和が戻れば備品や人件費が必要だから」と毎年続けている。
キリムはトルコ語で「平織り」、フォーク・ラグは「部族のじゅうたん」の意味。
中近東の遊牧民が何千年も伝え続けてきた敷物や壁かけで、独特の文様には民族ごとの文化が織り込まれている。
アートダイジェストの堀田隆子さんは「女性の手仕事である織物を通じ、
アフガンの素朴な遊牧民の生活を知ってもらえたら」と話している。
◆元町点描34回目 2001年11月30日
毎日新聞掲載記事の転載