神戸元町商店街 KOBE MOTOMACHI SHOPPING STREET

神戸元町商店街 KOBE MOTOMACHI SHOPPING STREET

MOTOMACHI MAGAZINE MOTOMACHI MAGAZINE 元町マガジン

シェアしてね!

2001年4月から12月に、毎日新聞に掲載紹介された元町周辺の歴史や出来事を紹介しています。

洋菓子は神戸の文化

洋菓子は神戸の文化

tenbyo-09.jpg 神戸は洋菓子の街。開港で神戸に来た外国人らが「お国の味」の菓子を作ったのが始まりだ。しかし明治時代初めはホテルやレストランでデザートとして出されるものしかなかった。1882(明治15)年に元町通3丁目で神戸初の洋菓子店「二宮盛神堂」がオープン。97(同30)年、同じ3丁目にワッフルやャ鴻塔Oラッセを売る「神戸*月堂」が創業され、洋菓子はこのころから本格的に広まり始めた。
 大正末期には外国人が洋菓子店を続々と創業。ドイツ菓子「バームクーヘン」で有名な元町通1丁目の「ユーハイム」は1921(大正10)年創業。23(同12)年の「ゴンチャロフ」と26(同15)年の「コスモポリタン」はいずれもチョコレートで有名だ。神戸*月堂は27(昭和2)年、クリームをはさんだ丸型の焼き菓子「ゴーフル」を開発している。
 元町では、和洋菓子の「本高砂屋」が1877(明治10)年に開業、時代は少し下るが1949(昭和24)年にはシュークリームの「ザ・ヒロタ」が拠点となる店舗を設けるなど、昔から有名な店の本店が多い。一方、新しい洋菓子店はケーキなど生菓子を扱い、個性のある味でそれぞれ人気を博している。店には若い女性ばかりでなく男性も訪れ、洋菓子が神戸の文化として根付いていることを実感させる。

◆元町点描9回目 2001年4月26日
毎日新聞掲載記事の転載
PCサイトを見る スマホサイトへ戻る