2001年4月から12月に、毎日新聞に掲載紹介された元町周辺の歴史や出来事を紹介しています。
「商店街は障害者と共に」
「神戸元町商店街は障害者の皆さんと共に歩みます」
今年9月、元町一帯でさまざまなコンサートを繰り広げた「元町ミュージックウィーク」の実行委は16日、
期間中に盲目のバリトン歌手、時田直也さんを招いて開いたチャリティーコンサートの収益金23万2000円を、
神戸市長田区のNPO法人「被災地障害者センター」に寄贈した。
寄贈式には時田さんも駆けつけ、アカペラでお気に入りの1曲を披露。
会場はなごやかな雰囲気に包まれた。
下村俊子・実行委員長は「多難なスタートをきった21世紀ですが、共に歩ませて頂きたい」とにっこり。
下村委員長から寄付金を受け取った福永年久・同センター代表は
「阪神大震災以降、障害者支援活動を続けており、先日は自分らしさを発見するためのプロジェクトの研究会を作った。
活動が広がる中、サポートは大変うれしい」と感激の表情で話し、商店街には感謝状、
時田さんには小規模作業所の製品を贈った。
実行委の北村ミツさんは「チャリティーは初めての取り組みだったが、今後もぜひ続けたい」。
三木久雄さんは「支援を通じ、身近に感じられるようにしていきたい」と話した。
◆元町点描32回目 2001年11月17日
毎日新聞掲載記事の転載