2001年4月から12月に、毎日新聞に掲載紹介された元町周辺の歴史や出来事を紹介しています。
街と港を結ぶ『みなと元町』駅
「みなと元町」「旧居留地・大丸前」「三宮・花時計前」。
7月7日に開通する神戸市営地下鉄海岸線は、ユニークな駅名が並ぶ。
これは「最寄り駅を『みなと元町』駅にしてほしい」という地元の要望がきっかけだった。
駅名は、仮称では東から「三宮」(中央区御幸通8)・「元町」(同区三宮町2)・
「栄町」(同区栄町通4)だった。しかし、元町通と周辺の町内会や商店街で作る「みなと元町タウン協議会」は98年、
海と街が最も近い場所だとアピールし、
ミナト神戸の中心街を象徴するなどの理由で「みなと元町」を市に提案した。
市は提案を受け、99年10月~11月、アンケートで各駅の駅名を公募。
4007人から7410件の提案があった。
仮称「栄町」駅には3556件も寄せられ、うち3083件と8割以上が「みなと元町」駅を提案。
圧倒的多数で決定された。
「みなと元町」を初めに提唱した元町通5の「栄屋人形材料店」の松尾煌一さんは
「ミナト神戸に『みなと』のつく駅名が一つもない。
元町と中突堤のそばにできる駅に港と元町を結びつけた名前を、
と考えた」と話している。
◆元町点描19回目 2001年6月7日
毎日新聞掲載記事の転載