2001年4月から12月に、毎日新聞に掲載紹介された元町周辺の歴史や出来事を紹介しています。
商店街が連携して通りを整備
地下鉄海岸線みなと元町駅と神戸元町商店街をつなぐタワー・ロード。
赤や白、黄色など可憐な草花のフラワーポット6基が歩道をいろどっている。
ポットは地下鉄開通に合わせ、3・4丁目商店街とタワーロード協議会が作った
「タワー・ロード横断歩道連絡会」(今年7月解散)が設置したもの。
事務局長だった元町4丁目商店街振興組合の四宮景龍・副理事長(48)は
「駅から元町へ向かうときのイメージがよくなったでしょう」と笑顔を見せる。
連絡会は昨年8月から、商店主らが仕事の合間をぬって会合を重ねた。
「どれだけ協力を得られるか」と不安もあったが、
ポットの水やりを各店が快く引き受けてくれたり、
商店街内の歩行者用信号で青信号時間延長が実現するなど、
短時間でさまざまな準備が整った。
四宮さんは「お客さんに気持ちよく来て頂こうという思いは同じだった」
と振り返る。もっとも、開通で客が極端に増えたわけではない。
3・4丁目間の横断歩道をアスファルトからカラー舗装に変えることや、
違法駐輪対策など積み残しの課題もある。
四宮さんは「終わりはないが、将来的には花隈や海岸通など、
広く連携していけたら」と夢をふくらませている。
◆元町点描23回目 2001年8月30日
毎日新聞掲載記事の転載