2001年4月から12月に、毎日新聞に掲載紹介された元町周辺の歴史や出来事を紹介しています。
震災2週間後には半数以上再開
神戸・阪神・淡路地方は95(平成7)年1月17日午前5時46分、
ャOニチュード(M)7・3の阪神大震災に見舞われた。死者6432人、
家屋全半壊24万9178棟。神戸元町商店街も一部の店舗は全壊し、
アーケードは倒壊しなかったものの修理で数億円に上る被害を受けた。
商店街に平行して走るJR、神戸高速鉄道が不通となったため、
朝夕はサラリーャ唐轤フ通勤コースに。
リュックサックと運動靴姿の「震災ルック」も多かった。
人出は連日約3万人と震災前の休日並みで、
商店街も深夜まで照明をつけて便宜を垂チた。
戦後の復興と同様、商店が震災から立ち直るのは早かった。
震災1週間後ごろから再開し始め、2週間後には半分以上が開店。
プロパンガスを使ってうどんを作り100円で振る舞ったり、
衣料品を半額以下で販売するなど、被災者の生活を応援するための破格値のバーゲンが続いた。
震災当日の昼にはろうそくをともして店を開けた2丁目のあられ店「花見屋」
の田中清次社長(60)は「がれきの町をうなだれて歩いていた人が、
明かりを見るとしゃきっとしました」と話している。
◆元町点描18回目 2001年6月2日
毎日新聞掲載記事の転載