神戸元町商店街 KOBE MOTOMACHI SHOPPING STREET

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2001年4月から12月に、毎日新聞に掲載紹介された元町周辺の歴史や出来事を紹介しています。

「雨でも高げた不要」 好評の舗装

「雨でも高げた不要」 好評の舗装

tenbyo-12.png 1913(大正2)年、元町通は国内で初めてアスファルト舗装された。 「試験道路」と呼ばれ、「雨でも高げたがいらない」 「ゴムを敷き詰めたようだ」など好評だったという。
 翌年、第1次世界大戦がぼっ発。神戸は海運景気にわいたが、 米価は高騰し市民生活はどんどん圧迫されていった。18(同7)年、 富山の主婦らが米の積み出しを実力阻止したことをきっかけに、 全国で米騒動が起こる。 港町で景気動向に生活が影響されやすい神戸は特に暴動の激しい地域だった。 同年8月11日、湊川公園に集まった群集は、 中央区東川崎町の鈴木商店を、米を買い占めているとして焼き討ち。 元町通の各店はいちはやく表戸を固く閉ざして難を逃れたが、西側の5、 6丁目などは危ういところだったという。
 23年(同12)年、関東大震災が起こる。 文豪、谷崎潤一郎など多くの人々が神戸などへ避難した。 元町通へも店を構える人があった。 また、横浜港で扱われていた貨物が神戸港に移ってきたため、 全国的には不況だったが、神戸港は貿易港としての地位を確立した。

◆元町点描12回目 2001年5月10日
毎日新聞掲載記事の転載
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