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夢街道
雑居地と貿易
元町、という地名が登場するのは明治七年の五月である。以来、町名の根拠は、はじめにできたまち、もとのまちということになっている。
雑居地と貿易
2005/08/01
夢街道
雑居地とされた三村の目のまえで、外国人との商いがおこなわれることになる。
外国人と取引ができると知ってやってきたのは、大阪や京都の商家である。
将来、どのようにひろがるか分からない商いの糸口をさぐるためだろう、手代に雑貨の売り込みをさせた。店は設けない。ふろしきに売品を包んでやってくる。これを外国人の目につく道ばたや海浜の砂地にならべる。外国語を理解する者はいない。物の値段は、指の数であらわす。洋銀1弗につき一歩銀三個が基準である。
外国の商人も、店を開く人は稀だ。商品は船中におき、売買が成立すると、「船より直ちに取りて授受するの有り様」である。
盛況とは無縁の開港時の商いである。売買が成立しても額は小さく、商人としてやっていけない。期待に胸ふくらませてやってきたが、買手、売手を待つだけではどうにもならない。市中を歩き、骨董品を物色したり、自国にはめずらしい玩具を見いだして買い入れる。さかしく戯枝する子猿を見つけ、母国へ売ろうとする者もいる。珍しい子猿の演技だったのだろう。子猿を買い取り自国語で技を演じさせようとしたが言葉が通じない。商品にならず、失敗した話が残っている。
神戸の貿易量を飛躍させたのは、江戸の事情だった。
徳川幕府が神戸を開港した。その翌年一月、王政復古とともに政権は薩長中心の新政府にうつる。が、新政府の統治範囲は、京都から西の国々である。東に、徳川幕府の本拠江戸がある。新政府は、日本国を天皇中心の新政府の施政下におくために、武力で幕府をつぶす考えである。幕府が反発すれば、江戸の戦火は免れまい。
薩長軍は錦の御旗を押し立て京都から江戸へ出発した。
先行きの不安から田舎へ避難するもの、家財を運び出すものなど、江戸市民が不安をつのらせている。既に開港されて横浜に住む外国人も、戦火を避けたい気持ちは変わらない。妻子を、長崎に避難させるものもある。
商人がもっとも困るのは、江戸の混乱による商いの休止だ。そのまま自らの首をしめることになる。自分で自分の首をしめる愚はないと、横浜に地盤を築こうとした矢先の商人が、神戸へやってきたのである。
大阪商人吹屋平兵衛、塚屋喜右衛門、菱屋源助等の送り荷を松屋伝吉・瓜屋儀三郎が、当時横浜から出張した英101番館「ハリソン」、103番館「ロベソン」に売り込みをはじめた。
新政府も四月になって、荷物の陸揚げ船積み場所に運上所と仮波止場の二カ所を設ける。神戸開港地の外国事務処理を命じられた伊藤俊介は、さらに米国領事館前、宇治野川尻の二カ所を追加、そこに六〇名の外部掛をおいて体制をととのえる。
輸入されるのは洋反物や雑貨である。輸出される商品は山城や近江、伊賀、大和、紀伊あたりから集められた「お茶」だった。
三村には通行の不便をもたらしただけで、貿易港・神戸は幕をあける。
岩田照彦
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