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夢街道
洋服の話(5)
元町、という地名が登場するのは明治七年の五月である。以来、町名の根拠は、はじめにできたまち、もとのまちということになっている。
洋服の話(5)
2016/10/01
夢街道
福沢諭吉
明治になる前、洋服に熱をあげた啓蒙思想家・福沢諭吉の奮闘ぶりを紹介しよう。
諭吉は長崎で蘭学を学び、安政二年大阪の緒方洪庵塾に入門、安政五年、出身地中津藩(大分県)の命で、のち慶応義塾になる江戸中津藩屋敷に蘭学塾を開く。翌六年、横浜を訪れ蘭学に失望、英学に転向した。万延元年、咸臨丸艦長の従僕として渡米、文久二年には幕府遣欧使節団探索方として仏英蘭独露葡六か国を歴訪する。その経験をもとに「西洋事情初編」を刊行、慶応三年一月から六月まで、幕府遣米使節員として米国を訪問、多くの書物を無断で買い込んだとして、帰国後三か月、謹慎処分を受けている。
諭吉は同年十二月、片山淳之助のペンネームで「西洋衣食住」を出版した。謹慎直後の身ながら、欧州や米国の事情を早く伝えたかったのだろう。前書きに、「近来世上に西洋服を用いる者はなはだ多し。武用そのほか立働にもっとも便利なことあげていうべからず。しかるに世人、あるいは彼国衣服の製を心得ずして、たとえば暑中に綿入を着、襦袢の代わりに羽織を用ゆるなどの間違いも少なからず」とある。
諭吉は明治四年、東京茅場町に開店した西洋服を扱う「柳屋」の宣伝文も書いた。「今般、私店において西洋衣服類、礼服戎服平服とも西洋各国ときどきの流行にしたがい彼国上等の職人に命じ、各様のお身丈に合し、お望み次第仕立さしあげ申候。(中略)ヨーロッパ、イギリスなどの諸州より最上精巧の物品を撰し」と。
洋服への執念は、まだ終わらない。明治五年九月、三田の慶応義塾内に「衣服仕立局」を開業する。十月発行の「新聞雑誌」六十二号に掲載した広告文で開業の理由を「洋服の便利なるは今更いうに及ばず。しかるに今あまねく世におこなわれざるは、その品柄上等にして直段高きゆえなり。(中略)洋学書生三十両の金札をなげうって,一揃の洋服を注文せば半年の学資はこれがために空しからん。このたびわが仕立場にて製する洋服は、中等以下世間の日用に適して事実に便利なるものを主とするなり」と。そのため「舶来師」のような特殊技術者ではなく、一般の子女に教えることはできないか。生地も舶来に頼らず、国産生地で仕立てられないか、その模範を示したかったのだろう。
諭吉は、同年十月二十三日、「衣服仕立局」を、のち丸善になる丸屋に譲渡した。
岩田照彦
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