神戸元町商店街 KOBE MOTOMACHI SHOPPING STREET

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元町、という地名が登場するのは明治七年の五月である。以来、町名の根拠は、はじめにできたまち、もとのまちということになっている。

広告に顔をださなかった店主たち(3)

広告に顔をださなかった店主たち(3)

 『呉服』の部門には十七店舗が登録されていた。一丁目の松本悦蔵、一丁目と五丁目に店をもつ中村商店(元町のネルヤ)、二丁目の石井新三郎、上坂萬太郎、三丁目には高橋既吉次朗、四丁目に村岡正と木村龍造、五丁目に磯部キシ、ちちぶや合資会社、大塚孝次郎、片山栄太郎、(株)十合呉服店、牧野芳三、藤井竹三郎、木村義夫の八店舗があり、そして六丁目の平井利兵衛(合名会社小橋屋呉服店神戸支店)、(株)三越呉服店神戸分店だ。
 『綿布類』は二丁目に改田永次郎と野條孝太郎のふたり。
 『絹布類』には十二の名前がある。一丁目に石本憲一、林次郎吉、堀江金二郎(日光商会)、大岩徳次郎、松本善蔵、島本賢太郎。二丁目には岡田惣次郎(岡田羽二重店)、高井留吉、越石正直、五丁目の尾崎為永(丸三ちりめんや)、六丁目の戸田慶吉(谷松矢)、小栗敏太郎だ。
 『洋反物』は三名で一丁目の桜井乙松、三丁目の竹内栄一(元町のさらさ屋)と日下部幾松である。
 『モスリン』も三名で五丁目の中川竹雄と六丁目の金村初次郎、橘留吉だ。
 『ネル類』は、六丁目の山川作蔵ひとり。
 『毛織物』は三丁目の(株)竹馬商店と近藤常吉(マスヤ商店)の名前がある。
 『羅紗』は一丁目電車筋に木庭倉治、五丁目の菅野軍治(合名会社マルミヤ洋服店)と宮北一枝の名前がみえる。
 『新古衣類』は四丁目の古宮直次が代表する。

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 『洋服』には時代を反映して十八名の名前が登録されていた。一丁目に李栄康、都築宗太郎、三谷岩一、二丁目に入ると神尾湛一、山室千蔵(ミヤコ婦人洋装店)。三丁目には宮北徳太郎、合名会社柴田音吉商店、四丁目は橋本治三郎、西尾豊三郎、大谷武夫(コドモの店エリト)、合資会社片山商店出張所、柴田勇輝、山本政一。五丁目には橋本兼蔵、橋本玉造、金子重輔、六丁目の長谷川金右衛門、倉橋松次郎とある。
 『毛布』は、六丁目の吉田トミ。
 『莫大小』(メリヤス)には六氏が登録されていた。二丁目の山家宗兵衛(ヤマガ屋)、三丁目の米倉準治、四丁目の竹原勇次郎、五丁目の山本甚吉と佐野滝太郎、六丁目の藤井峰代(喜久屋洋品店)だ。
 『シャツ』には六名が登録されていた。一丁目の斎藤金太郎(大和屋シャツ合名会社神戸支店支配人)、二丁目の不破長盛(キリンヤ)、柴田重男(湊屋シャツ店)、三好保邑、三丁目の斎藤金太郎(大和屋シャツ合名会社神戸販売部支店長)、六丁目の不破源次郎(キリンヤ本店)である。
岩田照彦
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