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夢街道
柴田剛中(5)
元町、という地名が登場するのは明治七年の五月である。以来、町名の根拠は、はじめにできたまち、もとのまちということになっている。
柴田剛中(5)
2004/12/01
夢街道
剛中は、慶応三年(一八六七)五月十三日、外国奉行・大阪町奉行、兵庫ならびに大阪外国人居留地御用取扱も命じられる。
十二月の兵庫開港・大阪開市は、代表団の一員として剛中がパリ・ロンドンで約束している。あと七カ月。朝議の賛同をえず開港をきめたのは幕府の独断、として薩摩ら討幕派の策謀で、朝議は開港を合意していない。
将軍になったばかりの慶喜が、兵庫開港の勅許をとりつけたのは五月二十三日である。 英国公使が、工事の模様を視察にくるとのはなしを剛中は小耳にはさんでいるが、現地では開港のための準備に手をつけられていない。
その間、剛中がむなしく日をおくっていたわけではない。兵庫開港は、欧州の諸国にたいして、日本国の名前で約束してきたものである。欧州諸国をつぶさに見聞してきた剛中の目からみて、約束をほごにすることはできない。日本の立場と状況をみるとき、もはや日をのばす余地のないことも明らかである。
開港のために必要な施設をどこにどう造るか、剛中は、幕閣と精力的にうちあわせをはじめる。
居留地として埋めたてる田畑、海岸の築造、道路、下水施設、運上所、波止場、荷改所、貸蔵・牢屋敷、関門番所など数多くの建物がいる。住民の土地・田畑は幕府で買いあげるか、代替地をあたえる。田畑を買いあげられた百姓の生計もかんがえなければならない。
兵庫開港・大阪開市となればその間を外国人がたえず往来することになる。ところにより道幅がせまく、馬・カゴの往来にさしつかえる。外国人が馬や馬車を利用すると往来がつかえ、外国人とのであいもある。外国人と出あわない道もつくらなければならない。
それらの造作には、莫大な費用がいる。
幕府には、金がない。
引きあてる関税と、富豪からの借り入れでまかなえば、幕府から別段の出費にはおよぶまい。
旅館と屠牛場の建物を外国人に貸渡して税金を徴収するが、日本人で身もとがはっきりした者で、建てたい者があれば外国人とおなじ賃料で土地を貸しだす。
開港すれば軍艦、商船がくる。遊女屋がないと取り締まりもできない。外国人のための遊女屋の営業を希望するものあれば、これも身元をただしたうえ建てさせる。
取り締まり要員は小人数でおこなうが、取り締まりにさしつかえてはいけない。人物篤実な百姓・町人で身元が確かで人望のあるものに一代限りで名字帯刀をゆるし、あやしいものをめしとる権力をあたえると地元とのおりあいもよい。
埋めたては、はじめから手広くかからぬことも肝心と心得るものの、百姓から買いあげる代金をどうするか。
兵庫へのおもいをめぐらせながら、江戸城内で剛中の評定がつづく。
岩田照彦
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