神戸元町商店街 KOBE MOTOMACHI SHOPPING STREET

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MOTOMACHI MAGAZINE MOTOMACHI MAGAZINE 元町マガジン

元町、という地名が登場するのは明治七年の五月である。以来、町名の根拠は、はじめにできたまち、もとのまちということになっている。

広告に顔をださなかった店主たち(2)

広告に顔をださなかった店主たち(2)

 大項目「飲食料品」にある二十三の部門から本通りに店をおくと推測される七部門の店主を紹介する。
 『鳥獣及同肉』の扱店は十店舗あった。一丁目に橋本宇之助、畑中林作、大井静栄、松島眞造(三ッ輪亭東店)、森谷国、高橋清平(高橋精肉所)、陳若姚、濱本政人。二丁目に岸田貫次郎、六丁目に中橋庄太郎の名前がある。
 『菓子』は十七店舗を数える。一丁目に井川松次郎(いろは本店)、堀弥三郎(神戸屋)、根岸唯三郎 。二丁目に長尾金三郎、三丁目には二宮亀太郎(盛神堂)、吉川市三(風月堂)藤田清、岸ツギ、杉田政一(高砂屋本店)、四丁目には山口フミ、松野一太郎(松花堂)、杉田太四郎(高砂屋西店)、五丁目に岡田虎楠(菊花堂本店)、角本亀蔵(長崎屋本店)、八幡満次郎(天進堂)、六丁目は岩本作次、松井福三郎(亀井堂)。
現在の目から見れば菓子の部に入る『餅饅頭』だが、独立した扱いで掲出されている。一丁目に今冨金次郎、六丁目の白石徳松(餅徳)だ。
 『缶詰及食料品』は、四丁目の三木幾次郎と五丁目に生駒鶴次郎の名前がある。
 『蒲鉾・てんぷら』の項には一丁目に山谷重吉(山重本店)、三丁目に岩佐光治(丸武)、四丁目に三木幾次郎の名前がある。
 『茶・コーヒー』の部で元町通の店で掲出されているのは饗庭紀一郎(龍煤園)だけだ。 (東友夫氏の放香堂は、栄町通五丁目五の三の所在地で登録されていた)
 『和洋酒類』の店は二十一店舗あった。一丁目に滝本登一(西村食料品(株))、西川卯一、高田三郎。二丁目には河原良介(中屋)、山口幸太郎、白川順造。三丁目は石田末吉、谷本千代太郎、山邑酒造(株)神戸支店、増谷隆一、(株)明治屋、三原一郎、山北賢一(美濃屋商店)、足立フジ。四丁目は宮武勢蔵(吉川商店)、五丁目には田中関治、中山岩太郎、後藤富蔵。六丁目は加藤健吾(不二屋)、小西儀助(小西神戸支店)、斎藤千代吉(和泉屋)といった顔ぶれだ。
 『煙草』には一丁目に河井六郎平(赤井筒)、山口為蔵、三丁目の和泉徳太郎、五丁目の山下鹿造の四店舗があった。
 『綿・綿糸』には二丁目の川井伊之助、三丁目に半田藤吉(具藤)、五丁目に西尾兵藏、川崎タケ(川崎屋)、六丁目に河内よね、という顔がある。
 『麻及同製品』は、四丁目の平井長三良だけである。
 『絹・毛糸同製品生糸糸屑』には三丁目の相田鉦太郎((株)相田商店)のほか、四丁目に木村龍造(大島屋)と足立富次商店、六丁目の長村幸之助(蠶興商会)がいる。
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