神戸元町商店街 KOBE MOTOMACHI SHOPPING STREET

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MOTOMACHI MAGAZINE MOTOMACHI MAGAZINE 元町マガジン

元町、という地名が登場するのは明治七年の五月である。以来、町名の根拠は、はじめにできたまち、もとのまちということになっている。

広告に顔をださなかった店主たち(6)

広告に顔をださなかった店主たち(6)

 『陶磁器・エナメル』には九店舗の名前があった。一丁目の林養蔵、西田與三次郎、徳谷勝(アサヒヤ商店)、谷口與十郎(合名会社谷口商店)、山名虎雄、寺岡長助、三丁目の山本三次郎、四丁目の佐野伊蔵、三木ムメだ。
 『各種漆器』の項目に登場するのは三丁目の中邨友次郎の一店舗。
 『板硝子・鏡・空瓶・腕環類』には二店舗の名前があり、三丁目の大野登次、六丁目の大西六蔵である。
 『諸紙・帳簿・紙箱・荷札・紙管・防水紙・團扇』には六店舗の名前が見える。一丁目の増田良男(穴門筋入る)、二丁目の合資会社日本紙類商店、合資会社丸天商店、三丁目の永四郎、四丁目の高濱庄兵衛、五丁目の土橋忠一(長門屋)だ。
 『皮革・鞄・靴及び同付属品・靴木型』の部門には十六店主の名前があった。一丁目に富塚鶴蔵、大岩宇吉、小西福造、吉呑庄之助、山野靴店、二丁目に村田熊壽(神戸屋製靴株式会社)、松本小三郎、槙田清之助、三丁目に渡辺吉五郎、三浦喜代松、河崎茂雄、五丁目に原宇三郎、山崎タネ、六丁目に高橋半平、河合喜三郎、片山沖次(マルヤ靴店)。
 『薬品』には六店舗が登場する。一丁目の西村兵次郎(蘭更堂)、三丁目の松井吉郎(井菱ファーマシー)、岸田精太郎(ほていや薬局)、四丁目の中田啓一(赤壁薬局)、五丁目の小西義雄、六丁目の熊田佐一郎((株)三星堂)である。
 『銀行・ビルブローカー・無盡業』はいずれも四丁目の二店舗で、(株)川崎貯蓄銀行神戸支店と(株)神戸商業銀行。
 『保険業』は五丁目の東邦火災保険株式会社神戸支店が代表する。
 『和料理』は八店舗にのぼる。一丁目の松島眞蔵(三ツ輪亭本店)、三丁目の原田セキ、北村芳太郎(矢尾重)、松谷得松、阿武みね、四丁目の大地甚吉、魚谷松吉、六丁目の矢頭友一(音矢楼)である。
 『西洋料理』も四店舗あった。一丁目に瀧本登一(三宮駅構内/西常盤支店)、二丁目に小林惣作(日之出総本店)、四丁目に藤原健一、六丁目に眞野音次の顔触れ。

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 『麺類』は三店舗で、一丁目に矢野ミツと揚海壽、三丁目に垣本利吉である。
 『鮓』は四丁目の関シナが代表する。
 『弁当仕出』は七店舗あった。一丁目の西尾治一郎、古山喜美代、二丁目の村田利春、三丁目の岩村伊之助、原田セキ、辻智雄、四丁目の池田久雄である。
 『飲食物』の項目には六店舗あり一丁目の伊藤兼次郎、二丁目の前田キサ、三丁目の田原昇(たこ六)、清水留吉、四丁目の藤井伊太郎と湊市太郎(金時食堂)である。
 『汁粉』が一丁目の藪下てい(海草亭)と、六丁目の中原大三郎(エスペロ喫茶室)。
岩田照彦
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