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夢街道
鈴蘭灯(当時の世情)(4)
元町、という地名が登場するのは明治七年の五月である。以来、町名の根拠は、はじめにできたまち、もとのまちということになっている。
鈴蘭灯(当時の世情)(4)
2011/03/01
夢街道
鈴蘭灯ができた年、神戸も「大」のつく不況下にあった。
第一次世界大戦で潤った神戸経済も大正七年に終わると、欧州経済の復興で輸出は伸び悩み神戸工業界は生産過剰に自分の首をしめている。神戸市史は大正八年から十一年まで、神戸の主要産業四年間の動向を紹介するが、八年と十一年を比較すると次の表になる。
大正八年を一〇〇とした十一年の変化をみると、紡績業は生産額で六七、従業員数七七、造船業では生産額三四、従業員数五九、機械工業では生産額五〇に対して従業員数七四、マッチ工業は生産額五三に対して従業員数は七四、ゴム工業は生産額九三に対して従業員数二三五と、マッチ工業従業者も誘い入れて、唯一伸びている。
生産額と従業員数の伸びの差は、そのまま従業員の解雇指数になる。労働争議の動きは大戦終了直後からはじまっていたが、大正十年、三菱と川崎の大争議をへ、さらに関東大震災で産業界は混乱、大正十三年は一月、摂政裕仁親王と久邇宮良子の皇室の婚儀に華やいだが、不況にくわえ、物価の上昇が庶民の暮らしをおびやかしていた。
当時、神戸市で発行されていた神戸又新日報と神戸新聞二紙の大正十三年から十五年までの、世相をうつす記事のタイトルを追うと。
十三年十二月末、「今日から岸銀行払戻開始/総預金額の二割二百二十五万円」。一方、「聡明は近し/楽観の材料山の如く来年の秋はたち直る/丑年から好景気に」の記事も。
十四年八月「物価引下無策/当局手も足も出ぬ」。十一月、署名入り記事で"元町デパートと失業者"を主タイトルに「其店員募集に蟻の甘さにつく如く/求人数の約七倍からに上る/二千五六百の失業者が物凄く殺到」弁天浜で糧を求めるアン鱇の写真入りだ。
十五年三月「斜めに貼った貸家札が/新開地有馬道にまで/散髪迄倹約するので床屋大コボし/煙の出ぬ煙突、働かさずに給金を出す工場/直りそうで直らぬ景気」。六月「市内数カ所に/夜店をズラリ並べて/不景気で困っている/小売商人を救済する/市社会課が計画して詮議中」。十月「不景気の上に米が暴騰して、下層階級は泣き面に蜂」。「狂人が殖える/不景気の深刻な影響」同じ紙面に「有難いこと/移民歓迎します」。十一月「誓文払/売れるには売れるが/懐中勘定は不印らしい/元町は昨日から」。十二月「失業者のために/毎日九百人/百日間の土木事業/神戸市今冬の救済計画」。
十三年は好景気が期待できたが、深刻な不景気への入り口に過ぎない年だった。
岩田照彦
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