神戸元町商店街 KOBE MOTOMACHI SHOPPING STREET

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MOTOMACHI MAGAZINE MOTOMACHI MAGAZINE 元町マガジン

元町、という地名が登場するのは明治七年の五月である。以来、町名の根拠は、はじめにできたまち、もとのまちということになっている。

元町通の獣肉店(1)

元町通の獣肉店(1)

 牛肉になじみだしたころ元町商店街にできたすき焼き店はさきに紹介したが、獣肉店の状況についてみておこう。神戸市商工課が、明治四十四年度において営業税三〇円以上を納めた業者を中心にまとめたものによると、牛肉商はもちろん獣肉商の表現もなく、「鶏卵及その他鳥類」の項に兵庫東出町の東洋関西号司会社の名前があるだけで、獣肉店の記載はなかった。その後、同資料に登場する大正十三年・昭和十年・昭和十五年・昭和二十九年・昭和五十四年について、掲載されている店名を紹介する。
 ■ 大正十三年は、飲食料品の中に「鳥獣及同肉」として掲載されていた。
鳥利本店(諸鳥・鶏肉/辻川利平)
 元町一丁目三二七
濱本政人(鳥獣・鳥籠・その他付属品)
 元町一丁目二三
中橋庄太郎(牛肉)
 元町六丁目一四六
大井商店(牛肉/岸田寛次郎)
 元町七丁目二〇ノ一
大井(牛肉/岸田伊三郎)
 元町二丁目二八八
森谷くに(牛肉)
 元町一丁目三二九
大井本店(精肉・牛肉・味噌漬・牛肉佃煮・豚肉・羊肉・缶詰・洋食洋品/大井静栄)
 元町一丁目一
橋本宇之助(牛肉・豚肉)
 元町一丁目二五九
志和号(豚肉・支那糧食品・支那雑貨/鄭裕麟)
 元町一丁目三三〇
和泉屋(ハム・バター・製菓用諸原料・洋酒・西洋食料品/斎藤千代吉)
 元町六丁目七六
■昭和十年「獣鶏肉・鶏卵及牛乳類」の項に記載
相生橋大井本店(精牛肉・牛肉味噌漬・牛肉佃煮/岸田伊兵衛)
 元町通七丁目二〇
大井商店(牛肉/大井静栄)
 神戸区元町番外一
辻川商店(鶏肉/辻川利平)
 元町通一丁目三二七
(つづく)
岩田照彦
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