元町マガジン
元町、という地名が登場するのは明治七年の五月である。以来、町名の根拠は、はじめにできたまち、もとのまちということになっている。
それから十五年後の昭和二十七年、元町商店街は、復興発展のため組合員一五〇店中八〇店が加盟して、中小企業協同組合法に基づき設立した「協同組合元町商店会」がチケットによる月賦販売にのりだした。同組織は昭和三十二年、大阪通産局長より経営合理化優秀組合として表彰される。が、競合事業の続出をうけ、組織強化のため昭和三十三年神戸クーポン(株)を設立、社長に近藤常吉氏、常務取締役に片山沖次氏が就任した。元町商店街独自の月賦販売会社である。その後、大資本のクレジット会社が林立、昭和四十五年、営業権を近畿日本信販会社に譲って神戸クーポン(株)は解散した。