元町マガジン
元町、という地名が登場するのは明治七年の五月である。以来、町名の根拠は、はじめにできたまち、もとのまちということになっている。
おわびの文面から、どのようなトラブルがあったのか分からない。売り場でのことか、商品へのクレームか、価格への不満か、金銭をやり取りする上での行き違いか、商品を手渡すまでの時間がかかり過ぎたか、設備面ではエレベーターの故障か、停電か、下足預かりに時間がかかり過ぎたのか、来場者に対する係員の対応か。はじめて神戸に開店した百貨店に、想像を越える人がつめかけ混乱を招いたことが想像できるだけである。その「混乱」を防げなかったことに対するデパート側への苦情、ということになるが、理由はいろいろ考えられる。