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夢街道
明治初期3村の暮らし
元町、という地名が登場するのは明治七年の五月である。以来、町名の根拠は、はじめにできたまち、もとのまちということになっている。
明治初期3村の暮らし
2006/04/01
夢街道
知事のことをかいてきたが、庶民のくらしはどうだったのか。
村役人のもとで、幕府が統治していた時代とかわらぬ一日がくりかえされていただろう。
三村のひとたちにも暮らしのおもてにでないところで、大きな時代のながれをもたらしていたにちがいない。かつて、年貢のおさめさきが領主から幕府にかわったが、年貢半減など、天地がひっくりかえるような声はきいたことがない。いままで敵方であった長州が、天皇を擁して天下の主になるという、想像もできない時代になった。
ちがいのないはずはない、という期待はある。
幕府勢力をたおし、天皇政権を確立するまで、官軍は年貢の軽減を村人に吹聴してきた。村人を味方にするための、もっとも分かりやすい説明といってよい。
いい話を耳にした方は、それが明日にも実現するものと期待する。
年貢半減を口にする新政府には、資金のいることばかりがつづいている。まだ奥羽諸藩の降伏しない明治元年(一八六八)八月、政府は「諸国の風土をじゅうぶん明らかにしないうちに、にわかに新法をもうけるときは、かえって人情にそむくから一両年間は旧慣によれ」と全国に命令している。
入ってくる年貢だけをまつだけではない。奥羽地方でまだ戦闘をつづける政府は、太金札ともよばれる太政官札を発行する。天皇を擁しているとはいえ、庶民には一夜にしてうまれた印象がつよい政府発行の紙幣である。おもうように流通しない。政府は太政官の金札に相場をたてるものを投獄する。
まだある。政府みずから二分金・一分銀の品位を極端におとした悪貨や、銀に金メッキをした贋貨を鋳造し、行使したのである。
新政府軍の主力をなした薩摩や筑前藩もにせ金銀貨をつくる。政府は、そうした藩の部隊を主力にしているだけに、にせ金づくりを取り締まることは自分の首をしめる。できることではない。
三村も、そのにせ札の横行になやまされた。兵庫県は明治三年十一月、神戸村八幡町に「金札改所」をおく。太政官札は資質がわるい。傷みやすいため、偽造や変造されやすい。素人目には見分けがつかず被害がたえない。その声をうけて、交通の便がよい神戸村に通貨の改所が設置された。
西国街道という交通の要衝にある三村は、農民も、街道筋を中心にした商品経済のなかに組み込まれている。物価の騰貴にもしなやかについてゆくだけの流通手段をもっていたとおもわれる。
太政官札はつくったが、新政府の租税収入は明治六年(一八七三)になっても九三%は、年貢米と少額の代金納年貢のままである。士農工商のなかで、農民ひとり年貢を負担しているのは不公平である。
明治二年四月、〝税法改革の儀〟と題して「天下の民産をして平均を得さしむ」べきと提言していたのが、のち兵庫県県令として赴任する神田孝平である。
岩田照彦
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