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夢街道
写真の話(4)
元町、という地名が登場するのは明治七年の五月である。以来、町名の根拠は、はじめにできたまち、もとのまちということになっている。
写真の話(4)
2014/11/01
夢街道
前回、福原で写真業を営む写真師として紹介した上野幸馬についての続編である。
遊女と遊客という得意先をつかんだ幸馬は、長崎を拠点に、日本を代表する写真師として活躍する上野彦馬の弟である。
幸馬は一八四一(天保十二)年、長崎大工町で生まれた。家の前には中島川があり、門の脇には「長崎製硝所」の標柱がかかっていた。父の俊之丞は、火薬やガラスの原料となる工場を営んでいた時代である。
幸馬は、町のわんぱく者を集めて、読書・算法・語学を研究する会をつくっていた。知識欲旺盛なわんぱく者という感じである。幸馬は、占星学に興味をもっていたが、時計の修繕にかけては、長崎製の長崎時計はもちろん、舶来の様式時計についても、父譲りの技量をもっていたという。
写真については、兄の彦馬が原書を読み、それを後述して助手同様の幸馬に伝えていた。
彦馬の指導を受けながら、幸馬の写真に関する技能は、兄以上のものがあったようだ。東京で右にでる者がいないといわれた内田九一は、松本良順、吉雄圭斎、出島の蘭人、上野彦馬について写真術を習っているが、五才年長の幸馬に長崎で出会い「最後の安住所を得た」としている。九一には、幸馬の写真術が素直に理解できたのだろう。
幸馬は、神戸福原で写真業を始めるが、写真館は、形ばかりの囲いがあるだけの露店写場だった。一八七一(明治四)年に大阪で刊行された「全国写真師見立番付」には、西方の大関として「上野、神戸福原」とある。幸馬の写真界における力量がしのばれる。
幸馬の技量を自分のものにと、多くの写真師が、教えを乞いに訪れた。そのなかでも、明治写真界で活躍した神戸元町の市田左右太、大阪南地相生町の葛城思風の名前がある。市田は、石城と号し、幸馬とは二歳違いで、明治三年、元町に店を構えたことはすでに書いた。市川は、東京の写真師・北庭筑波にも学んだが、幸馬には、特に礼をつくして教わっている。
福原で開業中、東京の繁盛振りを聞き、知人の世話で新橋に写真館を開く。前島密らが後援して盛況をきわめるが、酒に溺れる暮らしで破綻、兄彦馬より写真上手との評判もあった幸馬はその後、幼いころ身につけた時計の修理職人として生涯を終える。
岩田照彦
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