ENGLISH
簡体中文
繁体中文
한국어
Tiếng Việt
アクセス
サイトマップ
サイトのご利用について
ENGLISH
簡体中文
繁体中文
한국어
Tiếng Việt
お知らせ
神戸元町商店街とは
イベント
お店を探す
元町マガジン
動画・写真ギャラリー
元町マガジン
HOME
元町マガジン
夢街道
触れ書きにみる心意気
元町、という地名が登場するのは明治七年の五月である。以来、町名の根拠は、はじめにできたまち、もとのまちということになっている。
触れ書きにみる心意気
2007/04/01
夢街道
明治初期の新政府による触れ書きを紹介してきたが、もっともはやく出されたものに、慶応四年二月の「群衆乱舞を禁ず」がある。
当時、ええじゃないか踊りがはやっていた。一月十一日に三宮神社前で備前兵と起こした外国人との衝突で、一時、三村は占拠された。外国人による占拠が解かれて、三村の治安維持のため派遣されてきたのが薩長の兵である。
三村の東西に関を設けた。ええじゃないかの一群は、その関へもくりこんだ。官軍をねぎらう気持ちもあったようで、酒をもちこむ者がある。これに手をやいたらしい。
走水村・神戸村・二つ茶屋村を名指して、家業を捨ておき、婦女小児群集踊り歩行、あるいは警衛所の陣内へみだりにたちいること以後かたく禁ずる、との達しである。三村以外の者でも、当地では許さないので心得るように。
警備に支障をきたすうえ、外国兵にたいしても毅然たる態度をしめすことももとめられていただろう。
慶応四年の九月、明治元年と改元されるがその年の十二月、今度は兵庫市中へ「若者組と唱え、家宅を乱暴する等の悪弊を禁ず」という触れがでた。
人の救済ごとや公のことに金をだすのをこばむ一方、一両日のためだけの神事や祭礼のためと称して金をせびる、ことわるとその家へおしかけ乱暴狼藉をはたらくような悪弊を禁ずるというものである。悪弊というから、以前からもみられたものだったのだろう。若者中とい
うことで組合のようなものをつくることも相成らずとした。新政府にしてみると、公に金をださないことへの怒りが、根にあったのかもしれない。
アヘンの売買・吸引を禁ずの触れが兵庫県庁名で出たのは明治三年六月である。
洋薬の名目で輸入されていると聞くのはもってのほかで万一、呑みならい、また売買する者あれば男女を問わず厳罰に処すとした。当港に居留する清国人にも漢文で、雇っている日本人にも同じようにいいわたし、そのような者がおれば本人だけでなく雇い主も罰する。明治三年六月、アヘンによって被った清国の事情を理解したうえでの兵庫県庁名による布告である。
兵庫県庁名で明治三年八月、貧民の児女を外国人へ売らざるようと触れ書きもでた。
近来、開港場において、外国人が容貌よろしき児女をえらび、その親から極秘に買い取る、あるいはかどわかしてつれ去ることもあると聞く。親子の情合をわすれて目先の利にはしるなど理解できないことであり、あってはならぬこと、心得違いをせぬよう。
居留地にとなりあう三村もその舞台になっただろうが、その触れ書きは特に周辺の村々へひろく達せられた。村落に暮らす人たちの間で、児女を手放す事件があったのであろう。
明治六年六月には、諸官員が用向きのためたずねても、宿舎となるところで料金相応の賄のほか酒肴をだすのはもってのほか、また官員が宿泊費などを払わなかったり不足のときは、後日、封書でもよいから申し立てるように、という通知もある。
投書でもよい、新政府の心意気のようなものを感じさせる。
岩田照彦
2017年
洋服の話(8)
2016年
洋服の話(7)
洋服の話(6)
洋服の話(5)
洋服の話(4)
洋服の話(3)
洋服の話(2)
洋服の話(1)
缶詰の話(2)
缶詰の話(1)
但馬牛のこと
屠殺の話(2)
屠殺の話(1)
2015年
元町通の獣肉店(2)
元町通の獣肉店(1)
食した獣肉の種類
牛肉・販売量の増加
牛肉の話
肉食雑記(3)
肉食雑記(2)
肉食雑記(1)
維新前の肉食事情
すき焼き(2)
すき焼き(1)
神戸牛
2014年
写真の話(5)
写真の話(4)
写真の話(3)
写真の話(2)
写真の話(1)
神港中学校
六月女子学校
商業教育
元町の教育事情(18)
元町の教育事情(17)
元町の教育事情(16)
元町の教育事情(15)
2013年
元町の教育事情(14)
元町の教育事情(13)
元町の教育事情(12)
元町の教育事情(11)
元町の教育事情(10)
元町の教育事情(9)
元町の教育事情(8)
元町の教育事情(7)
元町の教育事情(6)
元町の教育事情(5)
元町の教育事情(4)
元町の教育事情(3)
2012年
元町の教育事情(2)
元町の教育事情(1)
昭和十年十二月時の元町商店街
元町商店街の組織(3)
元町商店街の組織(2)
元町商店街の組織(1)
初代鈴蘭灯 弾丸に
広告に顔をださなかった店主たち(6)
広告に顔をださなかった店主たち(5)
広告に顔をださなかった店主たち(4)
広告に顔をださなかった店主たち(3)
広告に顔をださなかった店主たち(2)
2011年
広告に顔を出さなかった店主たち
新聞広告紙面に登場した店舗群
鈴蘭灯の仕様と設置場所
鈴蘭灯(百貨店の下足問題)
鈴蘭灯(当時の元町で商う大型店)
鈴蘭灯(元町デパート)(8)
鈴蘭灯(元町デパート)(7)
鈴蘭灯(元町デパート)(6)
鈴蘭灯(当時の電力事情)(5)
鈴蘭灯(当時の世情)(4)
鈴蘭灯(続ける理由)(3)
スズラン灯余談
2010年
スズラン灯
舗装のはじめ
道路拡幅
広くならなかった街道
村里から市形へのなかで
「みち」の管理
「みち」の構造
「道」についての余談(2)
「道」についての余談(1)
西国街道から商いの道へ
市
2009年
貨 幣
太宰府
海外派遣
山陽道
西国街道
明治四十四年ころの商店街(八)
明治四十四年ころの商店街(七)
明治四十四年ころの商店街(六)
明治四十四年ころの商店街(五)
明治四十四年ころの商店街(四)
明治四十四年ころの商店街(三)
明治四十四年ころの商店街(二)
2008年
明治四十四年ころの商店街(一)
明治15年の4~1丁目店舗群
明治15年の6・5丁目店舗群
明治のはじめ
走水村の商い
二つ茶屋村の商い
神戸村の商い
大西座 (十)
大西座 (九)
大西座 (八)
大西座 (七)
大西座 (六)
2007年
大西座 (五)
大西座 (四)
大西座 (三)
大西座 (二)
大西座 (一)
見世物
売込問屋
営業束縛の悪弊を禁ず
触れ書きにみる心意気
明治維新直後のお触れ 掃除
維新直後の布達2 帯刀
布達にみる世相 乗馬
2006年
幕末から明治にかけての村役人
神田孝平 (七)
神田孝平 (六)
神田孝平 (五)
神田孝平 (四)
神田孝平 (三)
神田孝平 (二)
神田孝平 (一)
明治初期3村の暮らし
2代目から6代目までの兵庫県知事
伊藤俊介(博文)
東久世通禧(ひがしくぜみちとみ)
2005年
明治初年の元町商店街
明治維新当時の商店街
神戸、貿易のはじまり
三村の外国人取引
雑居地と貿易
雑居地の警備
雑居地、その家賃
柴田剛中(10)
柴田剛中(9)
柴田剛中(8)
柴田剛中(7)
柴田剛中(6)
2004年
柴田剛中(5)
柴田剛中(4)
柴田剛中(3)
柴田剛中(2)
柴田剛中(1)
専崎彌五平(6)
専崎彌五平(5)
専崎彌五平(4)
専崎彌五平(3)
専崎彌五平(2)
専崎彌五平(1)
生島四郎大夫(12)
2000年
続 神戸村
神戸村
二ッ茶屋村
走水村
三軒屋の相生町
湊川
兵庫のまち
はじめに
PCサイトを見る
スマホサイトへ戻る